今年のアウターに、さっと羽織れて軽い長め丈のジャケット【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
「長め丈のジャケット。」をテーマに、装う楽しさを再発見します。
撮影・葛川栄蔵(hannah)
秋冬こそ軽く羽織れるジャケットコートを。
こんにちは、スタイリストの大沼こずえです。
今年のアウターはもう決まりましたか? もし新たに加えるなら、ジャケットコートはいかがでしょうか。ネーミングのとおり、ジャケット以上コート未満、どちらとも言い難いけれどどちらの役割も果たしてくれる便利なアイテムです。
というのも、ここ何年も冬になると思うことがあるんです。厚手のロングコートって……重いですよね。さらに電車などに乗ると、防寒着とはいえ暑すぎる。屋内でちょっと脱いだときも、かさばるし持っているだけでも疲れてしまう。考えてみれば、そこまで長さも必要としないかも、などなど。
私が最近繰り返し訴え続けている、ファッションにおける「軽さ」の重要性は、寒くなるにつれ切実に感じていただけると思います。
そこで、こちらのジャケットコート。ジャケットほどカチッとしておらず、お尻が少し隠れる丈のゆったりシルエットなのでさっと羽織れて、ウール素材でも軽いものばかり。ジャケットの延長として考えるとコーディネートしやすいですが、無地を選べばどんなインナーやボトムスにも合わせやすく重宝します。
オールマイティに活躍しそうな邪魔にならないこの丈感、特に暖冬にぴったりでは。
『クロワッサン』1127号より