巻き方に詳しくなくてもおしゃれに見えるストールはありますか?【くらしのお悩み相談室】
文・板倉みきこ
<お悩み>
秋冬ファッションを楽しみたい時期になってきましたが、最近は10月になってもセーターを着るほどの寒さにはならない日も多いですよね。そんな時は、軽めのファッションにストールなどの巻物をすると、秋冬らしさがプラスされていい感じだとは思うんです。でも、使い勝手が良くておしゃれに見える巻物ってなかなか見つかりません。雑誌などで見る、ラフに巻いてもこなれた雰囲気になる巻き方も知りたいです!(リンリン・41歳)
暦の上では秋になったとはいえ、厚着をするほどの気温まで下がることが少ない最近の気候。とは言え、急に冷え込むこともあり、体温調節には苦労しますよね。リンリンさんの言う通り、保温性とファッション性を兼ね備えた巻物があれば、スマートなおしゃれを楽しめるでしょう。暮らしの悩みを解決したり、日々を快適に過ごせるアイテムが揃う『クロワッサンの店』では、リアルな目線で選んだファッション雑貨の品揃えも充実。今回オススメしてくれるのは、どんな巻物なのでしょうか。
Q サッと巻くだけで様になる、今の気分に合う巻物はありますか?
スタッフの肝いりで昨年販売し、人気を集めたラムウール100%のストールがオススメです。
大きさは変わらず約75×180cmと大判で、いろいろな巻き方、結び方が楽しめるサイズ。より使い勝手がよく、顔映りもよくなるよう、昨年とは違う色柄を揃えました。グレー×イエロー、ベージュ×ホワイト、スカーレットの3バージョン。
2色使いのデザインは、色が切り替わるブロックを大きめに配置してあるので、結び方や巻き方で表情がガラッと変わるのが魅力です。スカーレットは一色使いですが、暗くて重く見えがちな色の多い秋冬ファッションに組み合わせると、パッと華やぎ顔まで明るく見せてくれる美しい色に仕上げています。
Q 素敵に見える巻き方も知りたいです。
ただフワッとひと巻きしたり、羽織りもののように肩にかけるだけでも十分素敵ですよ。大判だから存在感があり、巻いた時の立体感が程よく出て、シンプルなコーディネイトのアクセントにぴったり。
スタイリストさんに巻き方のコツを聞いたのですが「結び目をきっちりせず、一旦結んでみて加減を見ながら緩ませるといいのでは」と言うアドバイスをもらいました。このストールは伸縮性と弾性が高く、シワになりにくい特徴があるので、いろいろな巻き方を楽しめると思いますよ。
Q ウールのストールは肌にチクチクしそうなイメージが…。
触っていただけばすぐ分かると思いますが、優しい肌さわりでチクチクしないのも魅力なんです。これは、素材と織り方のどちらにもこだわった結果生まれたふんわり質感。伝統工芸の多摩織を今に伝える、創業約120年の『澤井織物工房』さんが手織りのような質感を生む「シャトル織機」を使って、高品質のラムウール100%のふっくらした手触りの優しいストールに織り上げた1枚です。
Q 透け感もあるのに、ほっこりした温かさがありますね。
ラムウールは保湿性や保温性に優れた素材です。その上、ふんわりと空気を閉じ込めるような編み方をしているので、さらに保温性が高まっています。昼間は上着がいらないけれど、朝晩は軽いコートが欲しい、なんて気候の時はコート代わりに使えますし、冬本番になったら首元をしっかりと温めてくれるでしょう。
Q 巻いてみると、ボリュームのある大判なのにとても軽いのに驚きました。
そうなんです。ウールのストールは一般的に300〜500g程度ですが、こちらはわずか100g程度。長時間巻いていても疲れませんし、コンパクトに畳めるので出先で不要になったらバッグにしまえるから、旅行にも重宝するでしょう。顔まわりに近く、意外に汚れが目立つ巻物ですが、中性洗剤で手洗いができるのが嬉しい点です。
“エディター巻き”や“ミラノ巻き”、“ニューヨーク巻き”など、ネットを検索すると取り入れやすそうなおしゃれな巻き方が多数ヒット。でも、大切なのは適度な立体感やボリュームを出しやすい素材であることがポイントのよう。その点、今回のラムウール100%のストールなら、ふんわりといい塩梅のボリューム感が自然に生まれるはず。鏡の前であれこれ巻き方を試してみるのも、楽しいひと時になりそうです。