ニットの季節におすすめ、高級ニットの代名詞ブランド〝ジョンスメ〟が放つ、理由のある輝き。【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
毎月1つのテーマで、装う楽しさを再発見します。
撮影・小川真輝 ヘア&メイク・高松由佳
歴史に裏打ちされた美しく快適なニット。
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
酷暑からコート登場の間、ニットを堪能できる儚い季節、まずはおすすめのメリノウールニットからお話しします。
ジョン スメドレーは、高級ニットの代名詞ブランドです。
「高級」とは何かというと、圧倒的に吟味された素材。契約牧場で管理された羊毛には品質的にも、製法的にも細かな規格があります。クリアしたものだけが長い時間をかけて製品になり、私たちの手元に届きます。
消費者が知りたいと思えば過程が詳らかになっているということは決して当たり前ではなく、企業としての品格を感じます。
そして、メリノウールに関していうと、手触りの滑らかさや着た時の美しい光沢、薄さと保温力のバランスはやはりほかにはないものです。〝ジョンスメ〟が放つ、理由のある輝きは、身を任せるに値するのです。もちろん形も美しい。シンプルですが、着丈も絶妙。もたつかず、かつ上品に見える余裕が繊細に調整されています。自分で適当にサイズを決めず、試着がお薦めです。
お高いものは黒や紺、という癖はそろそろ封印し、ビビッドな色で。アクセサリーなしで華やぐのは想像以上にラクですよ。そしてクルーネックよりタートルがいいですね。最近気になる首回りのちょっとした難も、心地よくそして見目よくカバーしますよ。
『クロワッサン』1103号より