メイクも着こなしも“抜け感”で余裕を表現する方法。
フリーアナウンサーの吉川美代子さん。成熟した女性だからこそ着こなせる、肩の力の抜けたカジュアルファッションに挑戦します。
撮影・天日恵美子 スタイリング・平澤雅佐恵 ヘア&メイク・高松由佳 文・板倉ミキコ
その場に現れただけで周囲をパッと明るくする……。フリーアナウンサーの吉川美代子さんは、クリアな光を放つ存在だ。明快な発言で活躍しているテレビの印象そのままに、普段のファッションもシャープで華やか。「昔から服の好みははっきりしているんです。ワンピースが多いのですが、そこに存在感のあるアクセサリーをつけます。品がよく見えるか、ということも大切にしていますね」(吉川さん)
とはいえ、公の場の服装に自分の好みを優先できるようになったのは、3年前にTBSを定年退職してから。「アナウンサーに華美な衣装は必要ありませんから。アクセサリーにしても、情報を伝える立場として、ジャラジャラしたものは邪魔になると考えていました。今でも、出る番組や伺う場所によってネックレスをブローチに替えたり、自分が求められる衣装とは、と考えることが基本にありますね」
取材場所に着てきたのは、講演会の日をイメージしたコーディネート。メリハリの利いた鮮やかなデザインのワンピースに、ゴールドのネックレスが華やかに首元を飾る。スタイリストの平澤雅佐恵さんも「さすが」と唸った。
「立ち姿が美しく見えるシルエットのワンピース。TPOを熟知した大人の着こなしで、完成されています。アドバイスは必要ありません(笑)。でも、違う吉川さんも見てみたい! ミニマムでカジュアルなファッションも、絶対お似合いになると思うんです」
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