Vol.23 首に小さいイボができます。【40歳からのからだ塾WEB版】
- 文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子
首の周りに、小さい肌色のぶつぶつができて、だんだん増えてくる……。
このような首のイボは、男性より女性に多く、年齢とともに増える傾向にあるそうです。「恥ずかしくて首元があいた服が着られない」など、おしゃれや美容面での悩みも出てきますよね。
そこで今回は、見た目にも気になる「イボ」に注目しました。
皮膚科医の工藤清加さんに聞いたイボの治療法、自分でできるケアなどを詳しく紹介します。
首のイボの大部分は『アクロコルドン』か『スキンタッグ』
まず、イボには大きさや形状によって、いくつかの種類があります。
「首やワキの下、デコルテやビキニラインなど、皮膚のやわらかい場所に小さい肌色のぶつぶつができて、だんだん増えてくる。このようなイボは、『アクロコルドン』と呼ばれる平べったいイボか、皮膚から飛び出している『スキンタッグ』のケースが多いですね」(皮膚科医・工藤清加さん)
こうしたイボができる原因ははっきりしていませんが、皮膚の老化に加えて、紫外線や摩擦などの刺激、皮膚の乾燥やターンオーバーの乱れも関係すると言われています。
女性に多いイボの症例写真を見てみましょう。
女性に多いイボの症例写真
右・アクロコルドンの症例。上・スキンタッグ。アクロコルドンよりやや大きく、皮膚から飛び出ている。
上・アクロコルドンの症例。下・スキンタッグ。アクロコルドンよりやや大きく、皮膚から飛び出ている。
資料:わかばクリニック
工藤さんによれば、どちらも悪性腫瘍ではなく、感染しないタイプのイボなので、そっとしておく分には何も害はないそう。
ただし、「気になっていつもひっかいていたりすると、悪性の細胞が生まれてしまう可能性もゼロではありません」(工藤さん)。
また、美容的には、首にブツブツができていると老けて見えるなどの悩みも出てくるでしょう。
アクロコルドンやスキンタッグは、年齢とともに多発する傾向がありますし、皮膚科で治療できるので、気軽に相談してみましょう。
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