【背中呼吸法】肩甲骨まわりの凝りを取り去るストレッチ
息を吸って息を吐く。ただそれだけのことなのに、現代人の呼吸は最小限に近く、ごく浅い呼吸しかできていません。その理由は、肺の一部にしか空気を入れていないから、というのは人気整体師の片平悦子さん。
「私たちが無意識にしている呼吸では、肺の上部にしか空気が入っていません。肺を大きく動かして背中側に空気を入れる。“背中呼吸”によって、より深い呼吸ができるようになります」
片平さんが提唱する「背中呼吸」法によって、自然に腸腰筋が鍛えられ、姿勢が良くなることで疲れにくくなります。「頭が下がって背中が曲がった歪んだ姿勢をとり続けていると、背中がガチガチになり、肩甲骨と胸郭の隙間が挟まります。こうなると、肩甲骨が邪魔をして胸郭がうまく広がらないということも」
そこで、役立つのが肩甲骨と胸郭をはがすストレッチ。肩甲骨まわりの筋肉をリラックスさせ、胸郭の上を肩甲骨が滑るように動けば、しめたもの。背中呼吸の効果がますます出やすくなります。
1. カラダの右側を下にして横向きに寝て、クッションや枕に頭を乗せる。
2. 両手と両足を重ねる。股関節と膝、わきの下、肘の角度はすべて90度に。
3. 2の姿勢のまま左腕を開いていく。腕の重みで肩甲骨が下に下がるのを意識。
4. 開いた腕をゆっくり元に戻したら90秒間休む。反対側も同様に行う。
『クロワッサン』892号(2014年12月25日号)より