特製白玉で冬のおもてなし──松田美智子の「くらしの歳時記」
古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「白玉」。
撮影・鍋島徳恭
白玉粉があると、急な来客にもお茶請けの心配が無用です
寒い日の急な来客。お茶菓子を買い忘れていたりということがよくあります。美味しい粒あんが冷蔵庫に少し。「さーて、どうしたものか」。そのまま食べるのは寂しいし。そこで思いついたのが、白玉粉をお豆腐で練って、粒あんと蒸したもの。“もったいない”から生まれた簡単お茶請けですが、熱々の出来立てが好評でした。白玉粉とお豆腐という意外なストーリーも付きますので、お茶の時間も盛り上がります。白玉粉は熊本の「白玉屋新三郎」から取り寄せています。一度聞いたら流石の私でも、忘れない名前。寒ざらしのもち米を石臼で挽いた美味しい白玉粉です。水ではなく豆腐で練るのは、ずいぶん前に何かの本で読んで真似して以来続けています。水で練るより加熱した時のもっちり具合がたまりません。しかもタンパク質もちょっと摂取。粒あんは懇意の和菓子屋さんから分けていただき、冷凍保存しています。我が家の冬の一押し甘味です。
もちきびを混ぜて更にヘルシーな甘味に
白玉粉100gに絹ごし豆腐160〜200gを少量ずつ混ぜて、耳たぶぐらいの硬さにする。もちきび大さじ1を茶漉しに入れ、水を通し、練った白玉に加え混ぜる。湯呑みなどの器に半量ずつ入れ、蒸気の上がった蒸し器で10分蒸す。粒あん1/2カップに少し水を加えてゆるめに混ぜ、白玉の上にのせ、更に3〜4分蒸す。熱々を供する。別の食べ方としては、豆腐の量を変えて(約150g)練った白玉粉をニョッキの形にまとめ(もちきびは加えない)、沸騰した湯に塩とオリーブオイルを加えて茹で、お好きなソースで。意外や意外な味! 私好きです。
『クロワッサン』1159号より
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