暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

61歳で世界一周──松永敦子さん(63歳)“体力があるうちに、夢は叶えたほうがいい”

もう遅い、なんて思い込み。夢を叶えるのは大人になってから。──年齢を言い訳にせず、自分の思いに正直に一歩踏み出した人。人生で実現した、「本当にやりたかったこと」をじっくり聞きました。

撮影・衛藤キヨコ 文・保手濱奈美

61歳で世界一周──松永敦子さん(63歳)“体力があるうちに、夢は叶えたほうがいい”

「死ぬ前に一度でいいからファーストクラスに乗りたい」と、漠然と思い描いていたという松永敦子さん。

「ただ、ファーストクラスはかなり高額。だから到底無理だろうと思っていました。ところが、56歳の時に『ファーストクラスで世界一周』という本と偶然出合い、意外とリーズナブルに乗れる方法を発見。夢が一気に現実的なものになりました」

61歳で世界一周──松永敦子さん(63歳)“体力があるうちに、夢は叶えたほうがいい”

その方法とはJALなどが加盟する航空アライアンス「ワンワールド」の世界一周航空券を使うこと。当時の価格で、ファーストクラスによる5大陸の航空券が137万円だった。

「すぐに世界一周専門の旅行会社のセミナーに参加し準備を始めました。でも当時は90歳を過ぎた母の介護があり、長く家を空けられない状況で。その後、母が他界し、一周忌を終えたタイミングで出発しました」

松永さんが61歳、夫が67歳でのフライト。アメリカではドジャース戦、フランスでは全仏オープンを観戦し、チューリップの季節にはオランダへ。14カ国30カ所を巡る旅を実現した。その中で印象深かったのは?

「やっぱりファーストクラスですね。世界の絶景は写真や映像で見ることができますが、ファーストクラスの様子は、実際に乗らなければわかりません。その快適さは、想像をはるかに超えるものでした。フルフラットになるシートなどの設備はもちろん、希少なシャンパン『サロン』や瓶で提供されるキャビアなど、食事もサービスも格別。初めてJALのファーストクラスに乗った時は、感極まって涙があふれるほどでした」

正規料金よりはリーズナブルとはいえ、ファーストクラスでの世界一周は決して安くはない。退職後は老後のために節約する人も多い中、出費への不安はなかったのだろうか。

「主人はいわゆる公務員なので、収入はみなさんの想像の範囲内。特に裕福なわけではありませんが、老後資金は確保したうえでの決断でした。それに年を取ると、今までできていたことが次第にできなくなり、結果的にお金も使えなくなってしまう。旅行や買い物が好きだった母を見てそう感じました。それなら体力があるうちに、やりたいことは何でもやったほうがいい。次は、オーストラリアへの短期留学を計画しています」

松永さんの人生の転機

20代前半
大学卒業後、就職情報会社に就職。

20代後半
結婚を機に退職。フリーランスの情報誌の制作・ライターとして働きながら、2人の子育てが始まる。

40代前半
子育てが落ち着き、義理の両親の介護が始まる。

55歳
夫が定年となり、残りの人生を考え始める。翌年『ファーストクラスで世界一周』という本に出合う。

59歳
夫が完全リタイア。夫婦で世界一周のセミナーに参加。

60歳
実母の介護が終わる。夢の実現に向けて個別相談を受け、具体的なプランを立てる。

61歳
3月に世界一周の旅に出る。

『クロワッサン』1158号より

広告

  1. HOME
  2. 61歳で世界一周──松永敦子さん(63歳)“体力があるうちに、夢は叶えたほうがいい”

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載