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字幕監修者・花岡理恵さん「つらい毎日の支えだったパク・ヨンハさんに韓国語で心からのお礼がしたい」──語学を身につけて広がる世界

自分の時間が持てるようになってから、韓国語を学び始めた花岡理恵さん。40代・50代ならではの勉強法やモチベーションを保つコツを聞きました。

撮影・市原慶子 文・原 千乃

花岡理恵(はなおか・りえ)さん 字幕監修者。2011年に韓国語学習を開始し、2017年に韓国ドラマの字幕監修者としてデビュー。仕事を精力的にこなすかたわら、さらなる韓国語習得も続ける
花岡理恵(はなおか・りえ)さん 字幕監修者。2011年に韓国語学習を開始し、2017年に韓国ドラマの字幕監修者としてデビュー。仕事を精力的にこなすかたわら、さらなる韓国語習得も続ける

44歳で韓国語を学び始め、たった7年で韓国語のプロともいえる字幕監修者へ上り詰めた花岡理恵さん。

「心の不調に悩まされていた40歳過ぎ。つらい心の大きな支えだった韓国人俳優のパク・ヨンハさんの死をきっかけに、韓国語を学び始めました。彼のお墓に行って、彼の母国語である韓国語で感謝の気持ちを伝えたい。その一心でした」

大学卒業後、すぐに結婚した花岡さんは、それまでずっと専業主婦。

「キャリアアップなんて気持ちは全くなく、目標はヨンハさんへのお礼のみ。まずは最低限の勉強をしてみようと近所の教室に通いました。家事に追われて時間がない時も、せめて5分でも韓国語に触れることを心がけ、まとまった時間が取れる年末などに集中的に勉強しました。ある日、韓国語字幕の講演会に参加して課題の字幕制作に取り組み、その面白さに目覚めて。そこから、職業として“字幕”を意識するようになり、最終的には今の仕事に繋がりました。目標だったヨンハさんへのお礼が叶ったのは彼の死から9年後。仕事のおかげで自分のお金で渡韓できたのもうれしかった。大人になってからの学びの醍醐味ですね」

私の勉強法

[1]5分でもいいから毎日勉強を続ける。
[2]覚えられない単語は、復習を繰り返す。
[3]一定時期、集中して勉強する期間を設ける。

1. 語学の勉強は継続が最重要。「一日のハードルは極力低く。単語帳をただ開くだけでも、韓国語の歌を聴くだけでもいい。毎日続けることを第一に考えて」。
2. 語学習得とは、いかにして“覚える”か。「学生時代に比べて覚えるスピードが落ちたと感じるなら、その分何度も繰り返す。必ず覚えられると自分を信じて」。
3. 年末年始など時間が取りやすい時に、期間を区切って集中的に勉強を。「一定期間に量をこなすと、パッと目の前が開ける瞬間が必ずきます」

なかなか覚えられない単語をまとめたオリジナルのノートを作成。細切れの時間に何度も復習する
なかなか覚えられない単語をまとめたオリジナルのノートを作成。細切れの時間に何度も復習する
花岡さんが字幕監修者になるまでの軌跡を綴った、初のエッセイ集『「やってみたい」と思った今がそのとき』(あさ出版)
花岡さんが字幕監修者になるまでの軌跡を綴った、初のエッセイ集『「やってみたい」と思った今がそのとき』(あさ出版)

覚えてよかったフレーズ

학생! 선생님!(ソンセンニム! ハクセン!)
先生! 学生!
「自分よりも年上の人には『先生!』、若い人なら『学生さん!』。面識のない人を呼ぶ時の韓国語独特の言い回しは、とても興味深いです」

식사 하셨어요?(シクサ ハショッソヨ?)
ご飯は食べましたか?
「貧しかった時代の相手への気遣いの言葉が、今は日常の挨拶に。人との濃い繋がりを求める韓国人らしさがあって、どこか温かく和みます」

『クロワッサン』1158号より

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