【50代以降に増える睡眠の悩み③】寝ても疲れが取れないのはなぜ? 「たっぷり寝たのに寝た気がしない」原因と対策
イラストレーション・秋山 花 文・原 千乃
睡眠コンサルタント
睡眠を見直し体質改善に成功した自身の経験に根ざした、行動療法と空間提案による快眠法に定評がある。講演や執筆活動で快眠のヒントを発信。
たっぷり寝たのに寝た気がしない原因①[乱れた生活リズム]
対策:適度に疲れることも大切。寝る前のスマートフォンは要注意
熟睡感を得るには、脳をしっかり休ませる“ノンレム睡眠”が欠かせない。「日中と夜で体温の高低差が大きいほど眠りは深まります。昼間には体を活発に動かして体温を上げましょう。また、眠りを浅くするカフェインは夕方4時、アルコールは寝る4時間前までに。夜に明るい光を浴びると、睡眠ホルモンの分泌が抑制されるので、布団に入ったらスマホの使用も控えましょう」(友野さん)
深く眠るために大切なこと
●起きたら太陽の光を浴びる。
●日中は活発に動く。
●15時以降のうたた寝を避ける。
●カフェインは16時以降は摂らない。
●飲酒は睡眠の4時間前まで。
●21時以降に心拍数を上げる運動を避ける。
●寝る前にスマホは見ない。
たっぷり寝たのに寝た気がしない原因②[寝室の環境]
対策:明るすぎ、騒音、不適切な室温も熟睡を妨げる原因に
光や音、温度や湿度などの環境も、眠りの質を大きく左右する要因。「理想は寝室が図書館レベルの静けさ、そして真っ暗な空間です。就寝1時間前からは暖色系の照明に切り替え、明るい光は避けましょう。また、周りの音が気になる人は、ヒーリング音楽や自然音を流して。エアコンを活用して、室温や湿度を眠りやすい状態にコントロールするのも忘れずに」(友野さん)
光
●就寝1時間前に、やや暗めの暖色系の照明に切り替える。
●寝室は真っ暗が理想的。
音
●図書館くらいの静けさに。
●自然界の音色やヒーリング音楽もおすすめ。
温度湿度
●温度は1年を通じて16~27℃にキープ。
●湿度は50~55%程度に。
百花繚乱のリカバリーウェア。どんな仕組みで疲れを癒やす?
体が出す遠赤外線を輻射する特殊繊維によって、血行が促進し、疲労軽減につなげるのがリカバリーウェア。「日常生活の中で体を動かす機会が多い人や、強い疲労感がある人には特におすすめ。好みの着心地のものを見つけて」(友野さん)
BAKUNE
体を締めつけないチュニックタイプ。寝返りをサポートする設計で、吸湿速乾性や消臭効果にも優れる。
SCiENSLEEP
寝返り専門家の監修。超軽量で肌触りはシルクのよう。
RELIVE
体をサポートする特殊プリントを体のポイントに沿って配置(間接テーピング技術)。綿95%で肌触りもいい。
ReD
就寝時に快適な前開きタイプ。衿元も体温調節がしやすい2way仕様。
『クロワッサン』1149号より
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