【星野リゾート】涼やかな緑と渓流のせせらぎ。五感で楽しむ、青森・奥入瀬の旅
撮影・MEGUMI 文・池田祐美子
深い緑と清らかな流れに心身がときほぐされる休日
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231 TEL:050-3134-8094(予約センター) 料金/2万5100円~、苔スイートルーム8万9090円~(共に1泊2名1室利用時1名分、夕朝食付き)、フレンチレストラン『Sonore』の夕食に変更の場合、差額1万5730円を現地支払い(要予約)。アクセス/JR八戸駅から車で約90分(無料送迎バスあり、要予約) https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
JR八戸駅から車で約90分、十和田八幡平国立公園を流れる奥入瀬渓流沿いにたたずむホテル。到着後にまず対面するのが、シンボリックな大暖炉とロビーの大きなガラス窓を埋めつくす渓流の木々。雨の日はしっとりと、太陽が照らす日は溌剌とした緑がゲストを迎える。ロビーからの眺めをはじめ、客室や露天風呂、夕食が楽しみなフレンチレストランにいたるまで、ホテル内に居ながらにしてヒーリング気分を味わえる。また、奥入瀬渓流に300種類以上生息しているとされる苔をテーマにした「苔スイートルーム」では、苔に囲まれてとことん非日常にひたりながらくつろげると話題だ。青森らしさを織り交ぜた夕食と朝食を味わい、渓流美を肌で感じる苔さんぽやオープンバスツアーで手つかずの自然に触れ、露天風呂や客室温泉で身をゆだね、体と心をときほぐす滞在を。
奥入瀬渓流ホテルで楽しむ3つのこと──
部屋時間を楽しむ
靴を脱いでくつろげる洋室、渓流を望む露天風呂付き和室、愛犬と滞在できる部屋など、客室は全8タイプ。中でも特別な滞在を叶えてくれるのが、1日1組限定の「苔スイートルーム」だ。テラリウムをイメージした「苔フロアライト」がある床、ふかふかとした感触の壁の苔アートなど、どれもが本物の苔を用いたもので、自然のままの緑が目にやさしく気持ちがリラックス。苔への興味が湧いたら、ルーペで観察したり苔にまつわる書籍をめくって過ごすのもいい。渓流を見下ろす部屋付き温泉に浸かり、眠りについた翌朝は、特別朝食の「苔モーニング」を楽しみに。
青森の食を楽しむ
青森の豊かな食材を生かした料理もお楽しみのひとつ。苔スイートルーム限定の朝食(下写真)ほか、フレンチレストラン『Sonore』の夕食もぜひ。コースのスタートは、渓流を望むテラス席でのアペロタイム。心地よい風を感じながら乾杯し、アミューズをつまむひとときは格別! 夕暮れとともにダイニングへ移動。青森の郷土料理の「いちご煮」を独自に解釈し、アワビにウニの芳醇なソースを合わせて驚かせたり、特産品の帆立の貝柱をパセリバターで香ばしく焼き、パプリカのエスプーマを合わせて夏らしい一品に仕上げたり。“青森らしさ”を表現したフレンチは楽しさが尽きない。
自然を身近に楽しむ
奥入瀬渓流の旅の醍醐味は、自然の息吹をすぐそばで感じられること。「奥入瀬渓流ホテル」では2つのアクティビティを用意している。ひとつは、渓流コンシェルジュと苔を観察しながら渓流沿いを歩く約2時間の「苔さんぽ」。知れば知るほど苔世界に没入できること必至だ。もうひとつは、オープントップバスに乗り、渓流の魅力を目、耳、肌で体感するツアー。大自然の美しさに圧倒される。
『クロワッサン』1148号より
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