電気圧力鍋やロボット掃除機、ハンディスチーマー ──時短・省スペースを叶える家事ラク家電
イラストレーション・小林マキ 構成&文・薄葉亜希子
光熱費を下げる工夫として、家電の見直しもそのひとつ。省エネ家電に買い替えると10年前と比べ、冷蔵庫は約31%、エアコンは約15%、照明は約86%、テレビは約15%、温水洗浄便座は約8%の電気代ダウン(※1)になる。
「省エネ設計をはじめ、最新家電は使いやすさも機能性もアップ。暮らしをより豊かにしてくれます」と話すのは、家電プロレビュアーの石井和美さん。
「50〜60代は子どもの独立など家族構成に変化が訪れるとき。サイズを小さくしたり、おまかせ機能を取り入れたり、今にちょうどいいものを選ぶといいでしょう。また家電のジャンルは爆発的に増えているので、万人向けでなくても自分にハマる商品を探すのは楽しいものです。時間の節約、空間の節約も叶える便利家電もご紹介します」
ティファール
ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋
独自の球状の煮込み鍋と圧力調理でぎゅっと旨みを凝縮。時短でおいしく調理するほか、お米もふっくらした粒立ちに。無水、圧力、蒸し料理をはじめ、発酵+ベイクでパンも焼ける。時短で手軽、毎日活躍する。「炒めモードがあるのもうれしい。圧力のパワーの差ですね。家電の玄人たちの間でコレはいい! と評判の製品です」
114℃の高温調理。普通の鍋と比べて調理時間を最大1/3まで短縮。
リファ
リファ ファイルバブルU
「大ヒット商品。微細な泡が肌や髪の汚れをすっきり落とし、かつ節水力も高い。節約しながらきれいを叶えられ、しかも毎日使うので生活の質もグンと上がるはず」。毛穴よりはるかに小さな2種のファインバブルを一気に生み出す独自の構造。水にファインバブルを充満させることで使用水量が減り、節水に加えてガス代もお得。
年間の水道&ガス料金が約2万5224円の節約。
*自社従来品との比較。1世帯4人家族(1カ月あたりの使用水量23.1㎥)として試算
SwitchBot
ロボット掃除機 K10+ Pro Combo
スティッククリーナーとロボット掃除機、集塵ステーションの3in1設計。わずかA4サイズに収まる省スペース設計だ。「それぞれ吸引力も高く、ロボット掃除機は小ぶりで小回りが利きます。平日はロボット掃除機にまかせ、週末はスティックで念入りに。家事効率もアップします」。ゴミ捨ては約70日に1回ですむという点も見逃せない。
設置面積わずかA4サイズ。ゴミ捨ては約70日に1回でOK。
タイガー魔法瓶
蒸気レス電気ケトル〈QUICK&SAFE+〉
スピーディな沸騰で調理の時短を助けつつ、蒸気レスや転倒時のお湯もれ防止構造など安全面にも配慮。小さな子どもや高齢の親がいる家庭でも安心だ。「ケトルの表面が熱くなりにくいのもポイント。一気にたくさんお湯を沸かすことは意外と少なく、0.6Lサイズもちょうどいい。本体より台座が小さく見た目もすっきりしています」
カップ1杯140mlを、約57秒のスピード沸騰。
*水温・室温23℃、定格消費電力にて通電自動オフするまでの沸騰時間(自社測定法)
A-stage
マルチライスポット
「最近は少人数の家庭が増えて3合炊きのニーズが上がり、さまざまな製品が登場。5合炊きからのサイズダウンで消費電力も下がります。このマルチライスポットはお米がおいしく炊けて本体価格もリーズナブルです」。炊飯のほか煮込みや低温調理も可能。献立に役立つレシピ付きでお米を炊きながらハンバーグが作れるレシピも!
8つの調理モード搭載。ほったらかしレシピで時短効率アップ。
ツインバード
ハンディーアイロン&スチーマー
服をハンガーにかけたまま、強力なスチームで簡単にしわを伸ばし、除菌、脱臭も同時にできる。「スチーマーの性能が高く、ハンドルが持ちやすくて疲れず、短時間で作業がすみます。厚手の服や化繊の服のお手入れにもおすすめ。シンプルなデザインでコスパもいいです」。アイロンがけが面倒で苦手という人こそ、試してみては。
広範囲に届く11cmのスチーム噴出口でパワフルショット。
※1 出典:デコ活ウェブサイト 省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」(環境省)
*各製品の消費電力量や電気代の節約効果は目安です。実際の使用状況によって異なります。
家電探しの参考に。「省エネラベル」って?
家電量販店で見かける緑のラベル。省エネ法にもとづく、省エネ性能がひと目でわかる。「❶が総合評価、❷が省エネ基準達成率、❸が年間の電気代の目安です。省エネ性が上がるほど製品自体の価格も高くなるので、予算に合わせてその中で❷が100%達成しているもの、というふうに探すといいですね」
電気代を比較できる「しんきゅうさん」
環境省のデコ活ウェブサイト内の「しんきゅうさん」では、新旧の家電の電気代を3ステップで簡単チェック。こちらはスマートフォン仕様の画面。まず家電のカテゴリーを選び(左)、今使っている製品と購入予定の製品の情報を入れると、電気代や消費電力量がどれだけ減るかが一目瞭然(右)。
『クロワッサン』1146号より
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