久保田梓美さんの「好きなものは眺めながら暮らしたい。並べて飾る、私なりのルール」
しまいこむだけが片づけにあらず。好きなものに囲まれながら暮らす出しっぱなしの達人に、乱雑に見せない、整え方を聞きました。
撮影・黒川ひろみ 構成&文・中嶋茉莉花
マイルール|作りつけの棚で本も器も全部見せ。 収納は自分にとって心地よい分類で。
「子どもの時からの本好き。本は数を把握しきれないほどの量になっても手放せない」と久保田梓美さん。
家の半分を占めるように、天井まで届く高さのある棚が設えてあり、その中の多くが数えきれないほどの書籍だ。棚はリビングから仕事部屋、寝室にトイレと、全ての居住スペースに回廊型に繋がっている。
「家をリフォームするにあたり建築家との話し合いの中で、本の収納が一大テーマでした。本もそれ以外も見えるところで状況を把握したいほう。ならば、今の形にするしかない!と」
本の並びは自分ルールで得心のいくように。「外箱入りで重く、頻繁には手に取らない全集は一番上か下。今仕事で必要なテーマ、あるいはキーワードに関連した本はデスク近くに。食関連はエッセーでもレシピ本でも台所脇へといった具合です。状況や気分で、入れ替えも頻繁。可視化し、流動的でよしと決めると、溢れそうにあっても、気になりません」
『クロワッサン』1138号より
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