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久保田梓美さんの「好きなものは眺めながら暮らしたい。並べて飾る、私なりのルール」

しまいこむだけが片づけにあらず。好きなものに囲まれながら暮らす出しっぱなしの達人に、乱雑に見せない、整え方を聞きました。

撮影・黒川ひろみ 構成&文・中嶋茉莉花

マイルール|作りつけの棚で本も器も全部見せ。 収納は自分にとって心地よい分類で。

久保田梓美さんの「好きなものは眺めながら暮らしたい。並べて飾る、私なりのルール」

「子どもの時からの本好き。本は数を把握しきれないほどの量になっても手放せない」と久保田梓美さん。

愛猫にも棚を開放。キャットタワーの役割も果たしている?
愛猫にも棚を開放。キャットタワーの役割も果たしている?

家の半分を占めるように、天井まで届く高さのある棚が設えてあり、その中の多くが数えきれないほどの書籍だ。棚はリビングから仕事部屋、寝室にトイレと、全ての居住スペースに回廊型に繋がっている。

器や調味料は台所の近くに。スイッチ類も棚の中
器や調味料は台所の近くに。スイッチ類も棚の中

「家をリフォームするにあたり建築家との話し合いの中で、本の収納が一大テーマでした。本もそれ以外も見えるところで状況を把握したいほう。ならば、今の形にするしかない!と」

上・文庫本の手前には崎陽軒のひょうちゃんコレクション。 下右・寝室と浴室を仕切る棚は寛ぎの空間に相応しく漫画多め。 下左・トイレに置く本は随筆やガイド本など。持つのもラクなソフトカバー
上・文庫本の手前には崎陽軒のひょうちゃんコレクション。 下右・寝室と浴室を仕切る棚は寛ぎの空間に相応しく漫画多め。 下左・トイレに置く本は随筆やガイド本など。持つのもラクなソフトカバー

本の並びは自分ルールで得心のいくように。「外箱入りで重く、頻繁には手に取らない全集は一番上か下。今仕事で必要なテーマ、あるいはキーワードに関連した本はデスク近くに。食関連はエッセーでもレシピ本でも台所脇へといった具合です。状況や気分で、入れ替えも頻繁。可視化し、流動的でよしと決めると、溢れそうにあっても、気になりません」

  • 久保田梓美

    久保田梓美 さん (くぼた・あずみ)

    ライター、編集者

    神奈川県出身。出版社勤務後、2018年からフリーとして活動。自宅のリフォームは知人の建築家・木津潤平さんに依頼。

『クロワッサン』1138号より

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