スパロウ圭子さん・YUTAさんの「好きなものは眺めながら暮らしたい。並べて飾る、私なりのルール」
しまいこむだけが片づけにあらず。好きなものに囲まれながら暮らす出しっぱなしの達人に、乱雑に見せない、整え方を聞きました。
撮影・黒川ひろみ 構成&文・中嶋茉莉花
マイルール|隣にもたれたりしない自立型を高低、凸凹で組み合わせる。
スパロウ圭子さんとYUYAさん夫妻が暮らす家は屋根裏部屋のある2階建て。中古の家を手に入れ、リフォームを施したのだという。そのきっかけになったのは、旅先や出かけた街で手に入れた、何百もの数に及ぶ民芸品。
「愛嬌のある見た目や素朴さが好きで集めるうち、ものすごい数になってしまって。専用の飾り棚を作りたい思いが募り、リフォーム前提で家探しをしたんですよ」と圭子さん。
壁に留まらず、出窓の手前、鴨居や柱を活用して……。棚板が何枚も取りつけられ、動物や人形、スパイス入れや花器など様々なかわいいものが並ぶ。
「自立する民芸品は家じゅうの作りつけの棚に並べています」とはYUYAさん。「すっと立つ姿はどれも凛として映り雑多に見えません。さらにそれを僕たち自身が何となくしっくりくるようグループ分け。同じような形、色を横並びに。背が高いものの横に低いもの、奥と手前で互い違いにといった具合です。デザインレイアウトの感覚です」
『クロワッサン』1138号より
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