あえてカジュアルな着こなしでツイードを取り入れる【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
「長め丈のジャケット。」をテーマに、装う楽しさを再発見します。
撮影・葛川栄蔵(hannah) ヘア&メイク・中村未幸
伝統的なツイードを、今年らしく着るには。
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
コート未満の長め丈ジャケット、後編のテーマは“ツイード”です。
ツイードというとウールで厚手、つまり重い、という印象を持つ方もいるかと思いますが、最近はライトな素材との混紡生地のものも多く出ています。軽くさっと羽織れるアウターとして、秋口から役立ってくれるアイテムと言えます。
そしてツイード素材のもう一つの印象としては、やはりエレガントさ。
粗い織り目によって繊細な模様が施されたような生地表面は、確かに高級感があってとても上品です。これをジャストサイズでそのままおとなしく着てしまうと、授業参観の保護者っぽくなるかも。それはそれで素敵なのですが、アウターで活躍させるなら、あえてカジュアルな着こなしで取り入れるといいでしょう。
インナーは気軽なカットソー、ボトムスはワイドフィットのパンツでちょっとマスキュリンに。さらにお尻まで隠れるオーバーサイズを選んでトレンド感を加えます。今回紹介した2着はいずれもカットオフデザインのため、よりカジュアルな着こなしとの相性が良いと思います。
見ると欲しくなるのもツイードジャケットの特徴(?)。きっと後悔はしないはずですよ。
『クロワッサン』1128号より