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「夏バテ」にはバジルを。バジルと鶏肉のアジアン煮麺【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

暑い夏の不調にこそ、温かいスープやお茶がおすすめ。香り豊かなスパイスやハーブの持つ力を活かしたレシピで、体を労りましょう。

撮影・尾嶝 太 スタイリング・渡邉美穂

夏バテ >> バジル

疲労感や無気力、頭痛や下痢など、症状が複合的に現れる夏バテ。「不調が多岐にわたる場合はバジルを。滞った気を巡らせるとともに、体に溜まった〝湿〞を飛ばしてくれます。さらに、血行を促したり、胃腸の機能を整える作用も。スパイシーな香りによって食欲も回復するでしょう」

バジルと鶏肉のアジアン煮麺

「夏バテ」にはバジルを。バジルと鶏肉のアジアン煮麺【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

スタミナをつける鶏肉、体の熱を冷ますもやし、水分を補うライムを合わせたエスニックな一品。「素麺は別茹でしないので手軽です」

【材料(2人分)】
鶏もも肉 小1枚(〜200g)
もやし 80g
赤 玉ねぎ1/4個
素麺 2束
A[水 700ml 酒 大さじ2]
B[ナンプラー 小さじ2 塩 ひとつまみ こしょう 少々]
バジル 8g(大15枚くらい)
ライム 適量

【作り方】
1.鶏肉は一口大に切ってボウルに入れ、熱湯をたっぷりとかけて霜降りする。バジルは葉を摘む。もやしは根を取り、耐熱容器に入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで1分半加熱して水分をきる。赤玉ねぎは薄切りし、さっと水にさらして水分をきる。
2.鍋に1の鶏肉とAを入れて強火にかけ、沸騰したらアクを除いて中弱火に落とし、7分ほど煮てBを加える。スープが濁るのでフタはしないこと。
3.2に素麺を加え、やわらかくなったら器に盛る。もやし、赤玉ねぎ、バジルをのせ、ライムを添える。

日本の夏は高温多湿。蒸し暑さで消化力が落ちたり、室内外の温度差で体がだるくなったりと、不調を感じやすい季節です。

「暑さからつい冷たいものを食べたくなりますが、冷えた食事のとりすぎは胃腸の働きを弱めて、さらなるトラブルを招くので注意。温かいスープやドリンクで体をケアしましょう」と、国際中医薬膳師のちづかみゆきさん。

「古くから生薬として親しまれてきたハーブやスパイスは、ちょっとした日々の不調によいとされています。ハーブは、フレッシュなものを野菜感覚でたっぷりと食べるのもおすすめ。スパイスは少量でも他の味が引き立つので、塩分なども抑えられ、体にやさしい味わいに仕上がります」

  • ちづかみゆき

    ちづかみゆき さん (わかい・めぐみ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。雑誌や企業へのレシピ提供やイベント講師も務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)。

『クロワッサン』1122号より

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