山口智子さんが春を纏う。大胆かつ繊細な花柄がもたらす、遊び心あるエレガンスな佇まい。〈レキップ〉
撮影・伊藤彰紀(aosora) スタイリング・清水恵子(アレンジメントK) ヘア・hiro TSUKUI(Perle Management) メイク・早坂香須子 文・小柳美佳
個性的でシックなプリントのセットアップを。
新しい季節を迎える4月は、自然の美しさをプリントや刺繡で表現した「フラワーマーケット」をテーマに、華やかに彩りたい。落ち感がきれいなレーヨンのブラウスとスカートには、油彩と水彩で描かれたアーティスティックな花柄が躍る。青を効かせたカラーパレットが大人の余裕と上質さを演出。セットアップでも単品でもモダンな印象に。
まるで植物図鑑! カラフルな色味を上品に。
柔らかく、なめらかな肌触りのシルク混のワンピースは、植物図鑑から飛び出したような色とりどりのボタニカル柄がポイント。コンパクトな肩まわりに対し、ゆったりしたレングスは、ストレスフリーな着心地を楽しめる。精緻な植物の描写は、甘すぎず、洗練されたスタイルへと誘う。全身で花柄を纏う喜びを享受したい。
スポーツテイストにワンポイントで花を添える。
ナイロンタフタのスカートは、軽やかなはき心地が魅力。タックの上からプリントしたフラワー柄が、オリーブでまとめた着こなしにさりげない華やぎを与える。スカートと同素材を袖と裾にあしらったプルオーバーのデザインカットソーは、ドローストリングで裾を調整できる。ほどよいカジュアルさとスポーティさを満喫したい。
キラキラした気持ちへと誘う、花を纏うこと。
フラワーマーケットを主題とした、多彩な花柄が登場した今シーズン。
「花柄は大好きです。花を纏うことで心が華やいで、キラキラした気持ちになれる。子どもの頃、春になると自転車に乗って、畑にレンゲを摘みに行った思い出とか、少女の頃の純粋なときめきが心に蘇ります。花柄は女性にとって夢や憧れの象徴。でも私は、男性こそ『花』が似合うと思っています。もっと花を纏う気持ちを取り戻してほしい。日本の古の戦国武将が、花や草木のデザインを鎧や家紋に取り入れていたように。『美しさ』は『強さ』でもあることを心して、植物の形から生命力を授かっていたのだと思います。私たちの目に映る男性の服装も、ビジネススーツの無難な単色ばかりだと、あまりに寂しい。男性も女性ももっと花を纏って、心にときめきを取り戻したいですね」
花柄を躊躇する方へのヒントは?
「私たち自身が自然の一部ですから、野に咲く花が似合わないはずはない!と、自信を持ちましょう。振り返れば私も、ずっと苦手で敬遠していたものが、見る角度によって、全く違ったものに見えてくることが人生にいっぱいありました。私も若い頃は黒系の服を選びがちでしたが、人生を深めてゆくと共に、花柄や色彩を纏うことがどんどん楽しくなっています。まもなく迎える還暦を機に、苦手だったYouTubeに挑戦してみたのですが、素晴らしい出会いが続々と広がりました。だから皆さんも心に壁を作らずに、新しい世界にチャレンジしてください!」
フローラル刺繡が奏でるモノクロームな調和。
透け感のあるオーガンジー素材のブルゾンをロマンティックに導く、繊細な刺繡。分量感のある袖、コンパクトな丈が今年らしいシルエット。合わせたのは、同じく刺繡が入ったスカート。ふんわりとしたAラインでありつつ、モードな印象に。ウエストの後ろ部分がゴムなので着心地もいい。花柄の掛け合わせをモノトーンで大人にまとめて。
異なるアプローチで魅せるフラワーの競演。
カットワークレースが目を引くブラウスは、ドルマンスリーブがリラックスなムード。ハリのある軽やかな素材は、シワになりにくく旅行にもおすすめ。油彩と水彩が混じり合う大胆なプリントパンツと合わせて、アクティブなスタイルに。独創的で動きのある花柄は、躊躇せず、思いきり取り入れて、装いをアップデートしたい。
フレッシュな花柄には元気いっぱいの笑顔で。
ノスタルジックな小花柄のワンピースは、さわやかなカラーが新緑の季節にぴったり。テンセルサテンの上品な光沢感が、エレガントに見せる秘密。ウエストの切り替え部分が高く、小柄な人でもきれいに着られるディテールがうれしい。ボタンを開けたら、デニムやパンツなどに合わせ、羽織りとしてコーディネートの幅が広がる。
鮮烈ビタミンカラーでエネルギーをチャージ。
太陽の下で着たい、鮮やかなオレンジをセットアップで。自由な動きを妨げないストレッチ素材は、しわになりにくい上、ハンドウォッシャブル。袖口にギャザーを寄せたドルマンスリーブのブラウス、タックや前後差のあるレングスがエレガントなスカートで、今年らしいボリューム感を楽しみたい。足元は白スニーカーで軽快に。
異国の空気を纏ったモダンなカフタンドレス。
オリエンタルなムードが漂うカフタンドレスは、風をはらむ程よい分量感。セーラーカラーを想起させるヨークと、袖に入ったカットワーク刺繡がアクセント。天然素材アバカを編んだカゴバッグ、厚底ながらも軽量のグルカサンダルとコーディネートしたら、風通しのいい、上質でコンフォートなスタイルが完成する。
春のフェア開催決定! ノベルティをプレゼント。
4月12日(金)〜4月21日(日)
レキップが全国のショップにて「フラワーマーケット」をテーマに、春のフェアを開催。この特集ページで山口智子さんが着用したアイテムがそろう。ノベルティも豊富にスタンバイ。また、4月10日(水)〜5月14日(火)、公式オンラインストアで対象商品を2万7500円以上購入した方に、2ポーズ目のワンピースと同柄のトートバッグを先着で150名様にプレゼント。さらにレキップLINE公式アカウント新規登録で、今すぐ使える3,000円分のクーポンをもれなくプレゼント。購入、登録は下記リンクから。
問合せ先・L’EQUIPE レキップ
TEL.03・6861・7698
https://lequipe.jp/
「Lovéco × L’EQUIPE」のコラボアイテム限定発売!
レキップの残布で手作りした「ロヴェコ」のフラワーアレンジを一部ショップにて限定販売。4月12日(金)~18日(木)は日本橋髙島屋店、ジェイアール京都伊勢丹店で、4月17日(水)~23日(火)は大阪タカシマヤ店、福岡岩田屋本店にて販売。他店舗での開催や詳細はHPにてご確認ください。
『クロワッサン』1115号より