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水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

【2023秋冬クロワッサン信頼コスメ化粧水部門】
化粧水=水分を補うだけのアイテムと考えるのはもう古い!
進化した製品を使いこなせれば、肌はきっと変わります。

撮影・久々江 満、青木和義(人物) 構成&文・入江信子

左・倉田真由美さん 美容ジャーナリスト 右・弓気田みずほさん 美容コーディネーター
左・倉田真由美さん 美容ジャーナリスト 右・弓気田みずほさん 美容コーディネーター

誰もが毎日、必ずといっていいほど使っている化粧水。今のトレンドや賢い選び方、使い方について、美容賢者のふたりに話を聞いた。

弓気田みずほさん(以下、弓気田) 今回のアンケートで選ばれた製品、エイジングケア化粧水は機能性の高い、ブランドを代表する顔ぶれが揃ったという感じがします。私は資生堂(1)がイチオシだったんですが、「生命の水」みたいなイメージづくりがうまいですよね。製品そのものも、とろみがありつつも肌にスッと入って、一本で満足感がある。使っていると生き生き感が出たり、巡りが上がってくる実感があります。

倉田真由美さん(以下、倉田) 化粧品って左脳的要素と右脳的要素のバランスがとれたものがいい製品だと思っていて、たとえばカバーマーク(2)は幹細胞にアプローチするとか、コスメデコルテ(3)は幸せホルモンに働きかけてハリを出すとか。そういう最先端の機能を持ちながら、テクスチャーや香り、ストーリー性も心地よくて、左脳と右脳、両方が満たされますよね。

弓気田 総合力として品質の高いものが増えている気がします。

倉田 新顔では黒米発酵液を用いたファス(4)。発酵液には700種以上発酵由来の成分が含まれていて、肌全体を底上げしてくれるよう。使うとツルッとするんですが、そのための成分が入っているのではなく、肌質がよくなるから手触りもよくなる感じ。

美容成分で肌を立て直す エイジングケア化粧水

「機能性とテクスチャーや香り、どれも大満足。」

水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。
水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

(1)SHISEIDO オイデルミンエッセンスローション

「停滞していた肌が巡り始めるのを実感。使い心地は化粧水、手応えは美容液」(美容エディター/松本千登世さん)
「レフィル容器の革新に資生堂の本気を感じます。一本で肌のさまざまな機能をアップという多様性が今の時代に合っています」(美容ジャーナリスト/渡辺佳子さん)
「補うだけでなく、自力で美肌を生む回復力をサポート」(美容・医療ジャーナリスト/海野由利子さん)
毛細血管に働きかけ、肌力を高める。145ml 9,680円(SHISEIDO TEL.0120・587・289)

(2)カバーマーク セルアドバンスト ローション WS

「肌のボリューム感が増すような手応えに感動。幹細胞に早くから着目した研究の蓄積に信頼」(海野由利子さん)
「肌が飲み干すようにスッと浸透してじんわり満たされる」(美容ライター/宇野ナミコさん)
「肌がむっちりふくらむようなボリューム感に驚いた」(美容ライター/片岡えりさん)
幹細胞に働きかけ、ハリと透明感を。
150ml 1万2100円(カバーマーク TEL.0120・117133)

(3)コスメデコルテ AQ アブソリュート ローション ハイドロインフューズ

「肌にしみ渡るようになじみ、潤いが持続。」(美容コーディネーター/弓気田みずほさん)
「テクスチャーと香りでつけるたび幸福に。この精神的作用が肌のハリや弾力につながると思うとワクワク」(美容ジャーナリスト/倉田真由美さん)
「〝肌ふっくら〞という言葉がこれほど似合う化粧水はない」(美容ライター/今井 恵さん)
幸せホルモンと肌の関係をひもといて応用。
200ml 1万1000円(コスメデコルテ TEL.0120・763・325)

(4)FAS ザ ブラック エッセンス

「1年先の肌が楽しみになります。柔らかな肌あたりで肌との親和性が高い」(美容ジャーナリスト/永富千晴さん)
「これでもかと言わんばかりに、発酵の恩恵をまるごと実感できる」(美容家/小林ひろ美さん)
「黒米発酵液のみずみずしさに、一瞬にして虜に」(毛髪診断士、ビューティプロデューサー/美香さん)
黒米発酵液を用いた発酵由来成分90%の化粧水。
200ml 1万1550円(シロク TEL.0120・150・508)

角質ケア、コスパ……化粧水こそ適材適所で使い分け。

弓気田 「角質ケア化粧水って必要なの?」と思っている方もいると思うんですが、年齢を重ねると、ターンオーバーが乱れてくるので、角質オフで肌リセット、おすすめです。

倉田 角質ケアとはいえソフトですね。

弓気田 角質ケアというとスクラブやピーリングが思い浮かびますけれど、デイリーなケアで肌を柔らかくしながら余分な角質をなくすことができます。

倉田 代表格のカネボウ(5)は、大人の肌のことを考えてくれている感じ。取りすぎない、乾かしすぎない。それくらいのちょっと「手ぬるい」ケアをコツコツするのが極意じゃないかな。

弓気田 クッション性があるところが素晴らしいと思いますね。

余分なものを優しく落とす 角質ケア化粧水

「ターンオーバーが落ちる大人に角質ケアは必須。」

水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。
水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

(5)カネボウ ラディアントスキン リファイナー

「ふきとりの概念を変えた化粧水!顔も体もあらゆるところに透明感」(美香さん)
「ふきとりと保湿のダブルケアできる。潤いを保ちながら古い角質を優しくオフし、つるんとクリアな明るい肌に」(モデル、ビューティジャーナリスト/SAKURAさん)
「角質ケアと保湿を両立しているのが大人向け」(美容コメンテーター/植村朗子さん)
高分子ヒアルロン酸配合。
200ml 4,950円(カネボウインターナショナルDiv.TEL.0120・518・520)

(6)RMK クリア コンディショニング ローション

「つるんと音がしそうなスベスベの質感へ。」(宇野さん)
「パッと明るい、つるんとなめらか。『下地変えた?』という見た目効果も」(松本さん)
「さっぱりとしたつけ心地のよさに加え、肌を整える成分の作用も実感できる穏やかさ」(渡辺さん)
パウダーインで後肌サラリ。肌荒れを防ぐ成分も。
[医薬部外品] 150ml 4,400円(RMK Division TEL.0120・988・271)

(7)シャネル ラ ムース クラリフィアント

「角質がこわばりがちなときに大活躍!キメを柔らかく整え、明度の高いふんわり肌に」(小林ひろ美さん)
「角質除去を感じさせない泡ならではのマイルドな使用感」(片岡さん)
「次に使うケアの浸透がよくなるせいか、お手入れ効果も感じやすくなる」(永富さん)
プッシュすると泡で出てくる角質ケア。150ml 8,470円(シャネル TEL.0120・525・519)

倉田 そしてコスパ系。私、コスパ系はジェネリックコスメだと思ってるんですよ。バックに開発力を持つ大きなブランドの先進的な製品があって……。

弓気田 その技術が惜しみなく投入されていたりしますね。たとえばキュレル(11)は水に溶けにくいセラミドを初めて化粧水に配合しているし、肌ラボ(8)も配合しているヒアルロン酸を7種から8種に増やしていたりとか。

倉田 コスパとはいっても、品質が劣るわけではないので、懐具合に応じて活用するのが正解。高い化粧水をチビチビ使うんだったら、コスパ系をたっぷり使うほうが断然いいと思います。

お値段以上の優秀品揃い コスパ化粧水

「技術が惜しみなく投入されたコスパ系は、使わないと損。」

水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。
水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

(8)肌ラボ 極潤プレミアムヒアルロン液

「製薬会社ならではのものづくりに共感!ヒアルロン酸がすみずみまで行き渡り、深い潤いが持続」(弓気田さん)
「コットンパックするとキメが整い、シワが和らぎ、顔じゅうの影が減る」(松本さん)
「値段以上の効果を堪能できる名作」(美容担当T)
8種のヒアルロン酸を配合。
170ml 990円*編集部調べ(ロート製薬 TEL.06・6758・1272)

(9)カルテHD モイスチュア ローション

「ゆらぎ始めた肌をすぐ立て直すお守り化粧水。」(美容ライター/今井 恵さん)
「癖のないテクスチャーが肌にのび広がり、内側から潤いが溢れ出る。使うほど貯水できる肌に」(美容エディター/藤井優美さん)
「皮膚科処方レベルの保護ケアが可能に」(永富さん)
乾燥に働く、ヘパリン類似物質HDをイン。
[医薬部外品] 150ml 1,980円*編集部調べ(コーセー マルホ ファーマ TEL.0120・008・873)

(10)ナチュリエ ハトムギ化粧水

「何本使い切ったことかというほど溺愛。」(美容愛好家、毛髪診断士認定講師/野毛まゆりさん)
「惜しみなく使える化粧水。全身に浴びるように使っています」(植村さん)
「安価でさっぱりしっかり水分補給ができるうえ、ハトムギエキス増量やアルコールフリー化などの企業努力も感じられます」(渡辺さん)
リニューアルで保湿力がアップ。
500ml 748円*編集部調べ(イミュ TEL.0120・371367)

(11)キュレル 潤浸保湿 化粧水

「保湿の基本、化粧水の正解といった処方設計。」(藤井優美さん)
「これひとつでしっかり潤い、肌がもっちり。使い続けると、肌の調子が安定し、外的刺激に対するストレス耐性が備わってくる感じ」(倉田真由美さん)
「乾燥にはこれ!というくらいに肌を内側から潤わせてくれます」(医師、コメンテーター/友利 新さん)
カプセル状のセラミドで素早く潤す。3種類あり。
[医薬部外品] 150ml 2,090円*編集部調べ(花王 TEL.0120・165・698)

弓気田 最後のロングセラーは安定のラインナップ。この3本は、私も必ず手元に置いています。

倉田 ポーラ(13)はエイジングケアローションの先駆け。SK-Ⅱ(12)はもはやレジェンドですね。

弓気田 絶対にハズレのない一品。長年、使っている人の肌データを取って、研究しているのもすごい。

倉田 アルビオン(14)は、肌が荒れたときにコットンパックをしたりするとけっこう落ち着くんです。

弓気田 まさにオールエイジ、オールスキンな化粧水だと思います。

長く愛されるには訳がある ロングセラー化粧水

水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

(12)SK-Ⅱ フェイシャル トリートメント エッセンス

「使い続けると透明感が上がり、ゆらがない肌に。」(友利 新さん)
「独特の香りもいかにも効きそう!今トレンドの発酵コスメ、エッセンス化粧水のパイオニア。それを何十年も前につくっていたことに改めて感動」(倉田さん)
「長年愛用している人の肌がそのままピテラの価値。日本のケアの歴史に残る名品」(弓気田さん)
ピテラでキメ、ハリ、透明感を。160ml 2万2000円(SK-Ⅱ TEL.0120・021325)

(13)ポーラ B.A ローション

「肌が立ち上がり、弾力が出る効果は唯一無二。」(ビューティエディター/入江信子さん)
「保湿力が高く、ハリ・ツヤのあるなめらかな肌に仕上がるとろみ系化粧水」(SAKURAさん)
「何度リピートしたかわからない殿堂入りコスメ。肌が吸いつくようにもっちりするとすべてうまくいく!」(小林さん)
遺伝子研究も取り入れ、エイジレス肌に導く。
120ml 2万2000円(ポーラ TEL.0120・117111)

(14)アルビオン 薬用 スキンコンディショナー エッセンシャル N

「白濁温泉のようにホッとする使い心地。乾燥からベタつきまで振れ幅の大きい肌をセンタリング」(片岡えりさん)
「肌のコンディションをリセットするため、定期的に戻る存在」(SAKURAさん)
「肌が揺らいだとき安心して使える」(海野さん)
ハトムギエキスとオイルを配合。
[医薬部外品] 165ml 5,500円(アルビオン TEL.0120・114・225)

プラスアルファの効果を求める時代 だから、選び方の意識を変える。

弓気田 種類が多くて、化粧水をどう選べばいいかわからない、という人もいると思いますが……。

倉田 化粧水で水分を与えて、クリームで蓋をするみたいな考え方がいまだに根強く残っているけど、もう少し踏み込んで、潤いを与えながら、ほぐして耕して、次のケアの成分を入れやすくする効果、エイジングケアもできる高機能性といった、プラスアルファを求めてみてもいいのでは。

弓気田 最近の化粧水は、目的がただの保湿から一歩抜きん出たものになっているので、意識を変えてみるといいかもしれません。スキンケアの基本だけに、上手に使いこなしてほしいですね。

水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

美容液いらず!?の潤い感 保湿化粧水

水分補給だけでは終わらない、進化する化粧水でハリ・ツヤ美肌へ。

(15)ララヴィ オイルイン ローション

潤いとツヤが同時に。オイルインの新感触。

「スッと溶け込むスピード感と清らかな柑橘の香りが朝ケアのファーストステップにちょうどいい。美容液いらずの潤い感」(片岡さん)
「水分と油を同時に補え、化粧水だけど肌がツヤッと」(編集長M)
オイルの粒を配合し、美容液、乳液の働きも。
220ml 7,150円(アンズコーポレーション TEL.0120・215・600)

(16)ドモホルンリンクル 保湿液

圧倒的な保湿力で満足度の高さは抜群!

「肌が疲れているときたっぷり与えてあげたい一品。シンプルなのに満足度が高い」(宇野さん)
「美容液の存在を忘れるほどの圧倒的な保湿感! 肌のすみずみまで即時に潤す」(野毛さん)
21種の天然由来成分が作用し、もっちりとした肌をつくる。
120ml 5,500円(再春館製薬所 TEL.0120・444・444)

  • 弓気田みずほ

    弓気田みずほ さん (ゆげた・みずほ)

    美容コーディネーター

    百貨店バイヤーを経て独立。ブランドやショップへのコンサルティングを手掛ける。メディアでは化粧品選びの指南役として活動。

  • 倉田真由美

    倉田真由美 さん (くらた・まゆみ)

    美容ジャーナリスト

    キャリア35年以上の美容ジャーナリストの草分け。雑誌、ウェブでの執筆、PR誌やリーフレットの製作など、幅広く活躍中。

『クロワッサン』1106号より

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