へたりやすく汚れがこびりつくキッチンのスポンジがストレス…衛生的で丈夫なアイテムはありますか?【くらしのお悩み相談室】
文・板倉みきこ
<お悩み>
先日カレーを作った鍋を洗ったら、キッチンスポンジが一発でダメになってしまいました。
毎日使う消耗品だから、コストを考え100均のスポンジを月イチで交換するのが習慣でしたが、改めて考えるとすぐヘタるし、洗いにくいし、日々小さなストレスを感じていた存在。
泡立ちや水切れが良く、丈夫で使いやすさを兼ね備えた、毎日の洗い物が快適になるキッチンスポンジを教えてください。
(るなママ・39歳女性)
1日に何度も使うキッチンスポンジ。でも、案外無頓着に選んでいることも多いのでは?
コストパフォーマンスの良さはもちろん、泡立ちや水切れの良さ、丈夫さ、清潔感など多くの点から吟味すると、最適なスポンジを選ぶのが実はとても難しいジャンル。
そこで、生活者の目線で選んだ商品が揃う『クロワッサンの店』のスタッフに、おすすめの1品を聞いてみました。
Q 丈夫で使いやすいものがあるといいんですが…
40年ほど前『クロワッサンの店』の1号店がオープンして以来、店でナンバー1の人気を誇る“あみたわし”をオススメします。名前にたわしと付いていますが、見た目はメッシュのクロス。
ただ、こびりついた汚れをたわしのように掻き取ってくれるので、この名前になりました。生地が厚く固いからとても丈夫で、クロスの端も全てしっかり処理してあるからほつれにくいのが特徴です。
リピーターのお客様からは「定期的に漂白すれば見た目も綺麗な状態を保て、ハードに使ってもへこたれないから替え時がわからないのが唯一のデメリット」と言われるほどです。
4、5か月を交換時期と決め、古いものはシンクや浴室などの掃除用に切り替えていると言う方もいます。
Q お皿やグラス、鍋など、洗う種類に合わせて違うスポンジやたわしなどを使い分けていますが、できればキッチングッズを減らしたいです。
“あみたわし”は、大きなお皿やボウルもしっかり掴んで洗いやすい、手のひらサイズ(約21cm四方)です。
手や指で洗っている感覚に近く、お弁当箱の蓋などの細かい溝やグラスの底など、スポンジでは洗いにくい箇所を洗う際にも活躍します。
また、スポンジより固く、たわしより柔らかい程よい質感で、よっぽど強い油汚れ以外は焦げやこびりつきも落とせる万能さが魅力です。
洗浄力の強さは、粗い網目のメッシュ地2枚を少しずらして重ねてあるから。汚れに当たる面が多いので、カレーを作った鍋やパンケーキの生地を練ったボウルなど、しつこい汚れまでスッキリできるんです。
Q 使った後のスポンジは、雑菌の繁殖も心配です。
メッシュの目が粗いので、スポンジやたわしのように中に汚れが詰まってしまうことがありません。
また、使い終わりに軽く絞るだけで水が切れ、乾きやすい特徴も兼ね備えています。
干す場所を選ばずに吊るせるよう紐付きです。キッチンスポンジは雑菌の温床とも言われますが、干しやすく乾きやすい“あみたわし”は、雑菌が繁殖する心配もありません。清潔感のある白色を採用した点も好評です。
Q 短いサイクルでキッチンスポンジを使い捨てをしていると、いまどきエコじゃない感じで気が引けます。
洗顔用のメッシュみたいに、洗剤をつけて網同士を軽くこするだけでよく泡立つので、少量の洗剤で済むから経済的です。
また、汚れを掻き取ってくれるので、少しの汚れなら洗剤なしでもキレイに落とせる点は、環境に優しいクロスだと言えるでしょう。
これまでお話ししてきたように、“あみたわし”はなかなかヘコたれない丈夫さが売りですから、こまめに取り替える必要がなく節約が叶いますよ。
コラム担当ライターも、5年前からこの商品を愛用しています。
乾きが早くて衛生的なのが嬉しいのですが、ゴボウの泥などこびりついた汚れをこそげ落としたり、洗剤を吸い込ませたくない土鍋や繊細な曲げわっぱなど、洗剤を使わずに丁寧に洗いたいものにも役立つので、これ1枚でマルチに活躍しています。
以前はたわし、メラミンスポンジ、ブラシなどを用意していましたが、キッチンのシンク周りがだいぶスッキリしました。
『クロワッサン』1067号より
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