ミュージシャン・猫沢エミさんの天気トラブル対策法は「愛猫とのお昼寝」。
そのイライラや頭痛にも、ひょっとして効くかも? 気象病と上手に付き合う女性たちの、独自の攻略法をご紹介。
文・新田草子
“愛猫とのお昼寝が、何よりの特効薬です。”
約2年前に重度の頸椎ヘルニアであると分かり、手術を受けました。もともと天気の変化には敏感でしたが、術後に交通事故に遭ったり、両親の介護が始まったことも心身に負担をかけたのか、不調が如実に出るように。もう歩く気圧計状態で、フィリピン沖で台風が発生しただけですぐに分かります。
首の痛みと左半身のしびれ、とくに痛みがつらいのですが、強い痛み止めを減らしたくて、主治医と相談して漢方薬を飲み始めました。私の場合は血流をよくする桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)で日々体質を改善しつつ、痛くなる予感がしたら葛根湯(かっこんとう)。葛根湯は、台風が南大東島のあたりを過ぎたら飲みます(笑)。
好きな音楽をかけてゆったり踊ったりと、リラックスする時間も大事にしています。それでもつらいときは、猫と一緒にとことん眠る。あとは、気圧変化が少ない地域への移住を妄想したり(笑)。ポジティブな気持ちになれる小さな工夫を大切にしています。
猫沢エミ(ねこざわ・えみ)さん●ミュージシャン。2002〜2007年、パリ在住。音楽制作や映画解説、エッセイ寄稿のかたわら、フランス語講座「にゃんフラ」を主宰。
『クロワッサン』1022号より