買わずに借りる!勝間和代さんのサブスク生活。
撮影・黒川ひろみ 文・薄葉亜希子
便利で楽しく、節約効果も絶大。サブスクで生活がぐっと快適に。
「今日の洋服もサブスクで借りているものです」と、経済評論家の勝間和代さん。以前からサブスクの存在を知ってはいたが、本格的に使い始めたのは昨年の春からだという。きっかけはクローゼットを一新したこと。
「体形が変わってサイズが合わなくなり、合う服を探すのも買うのも大変と、洋服レンタルの『エアークローゼット』を試してみました。サイズ探しのストレスもなく助かっています」
1カ月の定額料金で1セットに3着の洋服がスタイリングされて届くという仕組み。勝間さんはダブルレンタルプランで2セット6着を着回してから2週間で交換するというサイクルで利用し、気に入った服は買い取ることも。さらに追加でアクセサリーのオプションやスタイリストの指名もでき、このスタイリングアドバイスも楽しみだという。
「たとえば、ウエストインする、袖を折り返すといった着こなしや買い取った服に合わせるアイテムまで細かくアドバイスが届く。先日ロゼワインのプレゼンターをする機会があったので、テーマに合わせた服をとお願いしたら、すてきな提案をしてくれました」
返却の際に要望をフィードバックできるため、続けるほどに自分好みのクローゼットができあがるような感覚だという。そうした楽しみのほかにもメリットは多く、店を試着してまわったり、着ない服が溜まっていく煩わしさから解放されるのが大きいと話す。同様にバッグもサブスクを愛用中だ。
「特にバッグはデザインだけでなく、使い勝手が重要ですよね。サイズ、重さ、チャックの開け閉めまで使ってみないとわからないもの。今は『ラクサス』と『オーブ』の2社を利用しています。私は両手を自由にしておきたいのでバックパックかショルダーバッグが好きなのですが、お店を一軒一軒回って探すのはかなり大変。タイプ別に探せる点もうれしい限りです」
さらにおもしろいのは借りるからこそ、色やデザインの冒険ができること。「私の場合、『エアークローゼット』は自分好みの服が2着、1着はスタイリストが挑戦してほしいという服が届くようお願いしています。バッグも自分では買わないデザインを持ってみようかという気分になれる。買うとなると無難なものを選んでしまいますが、ちょっと冒険ができるのもいいですね」
「2週間かけて試着しているようなもの。 気に入ったら買うこともできます。」
節約の敵・無駄使いが減り、貯金に回せる金額が明確になる。
お試しのつもりが想像以上に便利だったサブスク。上手に取り入れることで「余計な買い物をしなくなる」という節約効果まで実感している。
「借りたものがもし気に入らなくても返却するだけ。自分で買ってハズレのものを抱えることがなくなります。さらに購入に使うお金だけでなく、買い物する時間や使わないものを収納しておくスペースの節約にも。節約に大事なのは、1点ずつの値段が高いか安いかより、使わないものを買わないこと。それが一番の無駄使いですから」
ほかにも、最近、勝間さんが気に入って活用しているのが「メゾン」という美容室のサブスク。月の定額料金でリタッチやトリートメントが通い放題で受けられるというサービスだ。
「リタッチは2週間に1回、トリートメントは週に1回行くようになりました。月に1回豪華なヘアサロンに行くよりもきれいな状態をキープできますし、定額という安心感もいいですね」
つい衝動買いをしやすい洋服代やその時々のメニューで変わる美容院代。流動費を固定費にできることは、節約にも大きなメリットに。ほかに音楽や映像配信のサービスも活用している。
「定額制なので予算が組みやすく、貯金したい人に向いていると思います」