手の甲に年齢を語らせない、プロが実践するハンドケア。
撮影・岩本慶三 文・後藤真子 イラストレーション・mollydomon
パーツ美容研究家としても活躍中の金子エミさんは現在40代後半、2児の母でもある。多くの撮影に起用されてきた美しい手は健在で、年齢を感じさせず若々しい。
「乾燥肌なので、モデルの仕事を続けるには肌の水分量を上げなければと思い、20代の頃からローションによるハンドケアを始めました」
ボディローション(化粧水)をスプレーボトルに入れて持ち歩き、一日に何度も両手にたっぷり噴霧する。夏はミネラルウォーター「7」対ローション「3」の割合で薄めるなど、季節に合わせたひと手間も。クリームによるケアも日常的に行い、指の付け根の間や関節のしわの中まで、マッサージをかねて行き渡らせる。
「朝の水仕事の後と夜寝る前の一日2回、試してみてください」
日常のケアに加え、たまにするのがティッシュとポリ手袋を使った保湿パックや、スクラブケア。
「角質が居座っているとローションなどが浸透しにくいので、スクラブケアでよい循環に変えていきます。ケア前にストレッチをすると手が温まり、なじみやすくなります。血行が悪いと栄養が届かず乾燥もしやすくなるので注意してください」
ボディローションをしたたるくらいスプレーし、肌に水分補給。
[ 1日2回、朝晩したい基本ケア ]
1.ローションを噴霧。〈emitoドラゴンズブラッドボディスキンミスト〉(日本ソフケン TEL:03-5292-3160)を使用。
2.もう片方の手の平で優しくたたいて押さえていく。「自分の手でパックする感じでじっくり浸透させてください」
[ ティッシュとポリ手袋でパック ]
1.手の甲にティッシュをのせ、ローションを全体にスプレーする。ティッシュから水分がしたたるくらいのイメージで。
2.指と指の間のティッシュに、ハサミで切り込みを入れる。切り終えたらティッシュを指や手に沿わせてぴったりつける。
3.ティッシュの上から使い捨てのポリ手袋をはめ、手首を輪ゴムで留めてそのまま3分。体温で蒸されてくるのがわかる。
3分経ったら外して終了。写真の左手がアフター。パックしていない右手と比べハリのある若々しい印象に。「肌がふわっとジューシーに仕上がります」