フードスタイリスト・野口英世さんが愛用する「これは私の手の一部」という道具たち。
毎日の料理を手早くすませるためには調理道具の使い勝手こそが最優先課題です。鍋やフライパンの中で自在に操れて、料理の仕上がりをびしっと決めてくれて台所に置けばすっきり収まる、そんな理想の道具たち。料理上手のお気に入りの逸品を取材しました。
撮影・三東サイ 文・河野友紀
掴んで、混ぜて、どの調理でも常に大活躍。愛用のトングは軽さと掴みやすさに秘密が。
食材を掴んだり、混ぜたり、和えたりと、あらゆる調理に活用できるトングは、もはやキッチンの必需品。野口さんのお気に入りは、アメリカの調理器具メーカー「オクソー」の、耐熱性ナイロン製ヘッドがついたタイプ。
「長すぎたり、バネが強すぎるトングは、疲れてしまうので結果的に使わなくなってしまう。いろいろ使ってみた結果、辿り着いたトングのベストな長さは、一緒に使う鍋やフライパンの直径と同じくらい、あるいはそれより少し長い程度。『オクソー』のこの商品は全長27cmなので、まさにそのサイズ。混ぜたり掴んだりするとき、腕を大きく動かさなくても使いこなせる長さです。重すぎず、軽すぎずの重量感と、力をそれほど入れなくても食材を掴めるバネの強さ、さらに持ち手部分に指にフィットするゴム製のグリップがついていて、手の大きくない女性でも扱いやすい。食材を掴む部分はナイロン製で、少しざらつきがあり、滑りやすいパスタなどもしっかり掴める」
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