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【山本多津也さん × 紫原明子さん】バツイチ・子持ち同士、嗜好品としての恋愛とは。

葛藤の末に、離婚という選択をした2人。同じ経験をしてきた者同士が育む、新しいかたちのパートナーシップとは。エッセイストの紫原明子さんと「猫町倶楽部」主宰の山本多津也さんに話を聞きました。

撮影・清水朝子 文・嶌 陽子

離婚によって失った自信を今の恋愛で取り戻した。

【山本多津也さん × 紫原明子さん】バツイチ・子持ち同士、嗜好品としての恋愛とは。

「離婚して分かったのは、関係性は努力して育てるべきということ」(山本さん)

「お互いに自立して仕事も忙しい、だからいい関係を保てるのかも」(紫原さん)

いろいろな努力を重ねてみたけれど、前のパートナーとの生活を続けられなかった。今の恋愛では、「その時の答え合わせをしている感じ」だと、紫原さんは言う。
「離婚したことで、コミュニケーションの取り方などに関して、自信を失ってしまった部分もあったんです。でも、多津也さんとの生活を通して、前の結婚で失敗したと思っていることをもう一度トライしている感覚があります。たとえば、思っていることは溜め込まずに、相手に正直に伝える、とか。それでうまくいくと、少しずつ自信を取り戻せるんですよね」
「僕も前の結婚生活では、仕事さえ一生懸命していれば妻は分かってくれると思っていたところがあった。でも、完全にコミュニケーション不足だったんですよね。離婚して思ったのは、
“関係性はお互いに努力して育てないと壊れる”ということ」(山本さん)
「それは本当にそうだね」(紫原さん)

離婚で大変な思いをしたと同時に、大切なことに気づいた2人。今は日々、お互いへの配慮を欠かさない。
「常にメンテナンスですよ。『好きだよ』とか『かわいいね』とか、しょっちゅう口にしています」と山本さんが言えば、紫原さんもこう話す。
「前の結婚では、心を許す、イコール不機嫌でもいいんだと思っていて、ぶすっとしがちでした。今は、なるべく優しくするようにしています(笑)」

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