もつれた配線をスッキリ、電気コード問題の解決法。
撮影・清水朝子
家族全員のスマホを充電するためのコード。そして生活家電のコード。ひとつのタップにいくつもの電気コードがさしてある〝ぐちゃぐちゃコードな家〟、けっこう多いのではないだろうか。
「でも、この状態に慣れてはいけないんです。小さなぐちゃぐちゃは、もっと大きな乱れを呼び、やがて部屋全体が〝ごちゃごちゃ〟になりますから」
まず、隠せる電気コードは小物類できれいに隠してしまう。
「コードの乱れはやはり見苦しいもの。オープンにせず、かごやケーブルボックスで隠してしまいましょう。また、生活家電のコードの色が目立ちすぎないよう、壁と同系色の延長コードを利用することも大事です。人目につくところに出るのは、その同系色のコードだけにするのです」
そして床を這う電気コードは撤去。
「部屋の動線を遮る床のコードは、つまずく危険のもと。掃除しやすい空間を保つためにも別の場所の電源を使いましょう」
隠すなら1分でできる。見た目の印象が全然ちがう!
「パソコンまわりはプリンターなど周辺機器のコードでいっぱい。でも〝モロ見せ〟はしないで、インテリアに合ったかご類で隠しましょう。電話まわりはコルクボードや絵画でカバーすることを心がけて」
洗面所も油断すると電気コードの巣になりがちな場所だ。
「ドライヤーのコードがさしっぱなしだったりとか……。洗面所は意外と埃がたまりやすいので、充電が必要なもの以外の電気製品は収納の中にしまうようにしましょう」
コードの色と壁の色をそろえることも大事!
キッチンもいろいろな生活家電のコードが多い場所。
「でも黒のコード、グレーのコードなど、さまざまな色が散乱する状態は整理しませんか。まず、キッチンの壁と同系色の延長コードに生活家電のコードをさします。目立つ色味は家電の裏に隠し、人目につくところは同系色の延長コードしか出ないようにするとスッキリします」
そもそも床に電気コードを這わせるのは言語道断!
多くの家庭にありがちな、〝電気コードが這う〟リビングの床。
「私は許しません(笑)。まず、床にタップを置いてはいけません。部屋を行き来するときに必ず邪魔になるとわかっているからです。動線を遮るものは掃除の邪魔にもなり、そこが〝汚部屋の第一歩〟にもなるのです。スマホの充電はリビングの床ではなく、各自が一番利用する場所で」
『クロワッサン』934号より
●古堅純子さん 幸せ住空間セラピスト/整理収納、掃除を通して本当の幸せを考える「古堅式幸せ住空間メソッド」が大好評。http://furukatajunko.jp/
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