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畑仕事・フィギュアスケート・大相撲・フラメンコ──心に暮らしにハリが生まれる。私、今こんなことに夢中です! Vol.1

大人になってからの趣味や推し活は楽しい! 今回取材した皆さんはそう口を揃えます。今年こそ、やりたいと思っていたこと、始めてみませんか?

撮影・森山祐子(金田さん) 構成&文・薄葉亜希子

畑仕事歴12年 金田実香さん

金田実香(かねた・みか)さん スタイリスト。週1〜2回の畑仕事に夢中になり、数年前にはNeoベジタリアン®料理上級指導士エキスパートの資格を取得。不定期で近所のバーでタコスをふるまうことも
金田実香(かねた・みか)さん スタイリスト。週1〜2回の畑仕事に夢中になり、数年前にはNeoベジタリアン®料理上級指導士エキスパートの資格を取得。不定期で近所のバーでタコスをふるまうことも

ここに来ると五感がフル稼働。パワーがチャージされます

農園の一画を借りた友人を手伝い、始めた畑仕事は気づけば12年。つい先日もモグラの形跡に遭遇するなど、いまも発見だらけという金田実香さん。

「最初の頃は野菜の成長に追われ、旬のはしりや名残を感じることなく、早く収穫しすぎたり、旬を過ぎてとう立ちした硬い茎を無理やり食べていたり。農園の手伝いを通じて栽培や収穫法を教わり、最近はとう立ちした青菜は花が咲くのを待って菜花を楽しむ余裕も出てきました。それでもわからず、畑でスマホ検索することもあります(笑)」

太陽の光を浴び、土に触れ、野菜や花の匂いを感じるとエネルギーが充足される。週1回の農作業は想像以上に心身に健やかさをもたらしてくれる。

「地中深くまで栄養を含む土地にはたくさんの生き物が棲み、ここに来ると自分も地球の一部だと感じられます。天候に振り回されず、自然を受け入れる農家さんの懐の深さに触れ、私も少し大らかさを身につけたよう。悩みやすい性格も変わってきたと感じます」

この日の収穫は赤水菜、あやめ雪かぶなどの冬野菜。「毎年、新しい品種も取り入れながらいろいろ育てています」
この日の収穫は赤水菜、あやめ雪かぶなどの冬野菜。「毎年、新しい品種も取り入れながらいろいろ育てています」
タコスはその週に採れた野菜を使って提供。「彩りや味、食感のバランスなどを考えて作るのが楽しいですね」
タコスはその週に採れた野菜を使って提供。「彩りや味、食感のバランスなどを考えて作るのが楽しいですね」

フィギュアスケート 生観戦歴16年 渡辺佳子さん

渡辺佳子(わたなべ・けいこ)さん 美容ジャーナリスト。1972年の札幌五輪から観戦を始め、2009年からは現地へ。全日本選手権やNHK杯をはじめ、海外の大会にも足を運ぶ。 写真・2014年のソチ五輪では全種目を観戦
渡辺佳子(わたなべ・けいこ)さん 美容ジャーナリスト。1972年の札幌五輪から観戦を始め、2009年からは現地へ。全日本選手権やNHK杯をはじめ、海外の大会にも足を運ぶ。 写真・2014年のソチ五輪では全種目を観戦

滑る音や選手の表情。現地観戦ならではの臨場感が魅力です

フィギュアスケート観戦が長年のライフワークとなっている渡辺佳子さん。

「スター選手が次々と登場し、最近では日本のペアスケーターの躍進など常に話題があってなかなか離れられません。生観戦を始めてからは仲間も増え、それぞれの視点やマニア情報で理解が深まることも。私自身、好きなジャンプの種類や滑る際のエッジ使いなど、時々で見方にマイブームがあります」

昨年、名古屋で開催されたグランプリファイナル
昨年、名古屋で開催されたグランプリファイナル

なんとも本格的に楽しむ渡辺さん。現地で観る醍醐味はやはり臨場感だ。

「テレビのような実況・解説はなく、競技が粛々と行われるなか、その場でしか感じられない選手の表情や滑る音、会場の一体感を味わえるのが魅力です。フィギュアの大会がなければ行く機会のなかった土地を訪れるのも楽しく、行動範囲も広がりました」

フラメンコ 歴20年 杉山育子さん

杉山育子(すぎやま・いくこ)さん Masnou designプレス。仲間と一緒に踊る「群舞」にはソロにはない魅力があると夢中に。1〜2年ごとに行われる発表会では指先まで神経を使い、息を合わせていく
杉山育子(すぎやま・いくこ)さん Masnou designプレス。仲間と一緒に踊る「群舞」にはソロにはない魅力があると夢中に。1〜2年ごとに行われる発表会では指先まで神経を使い、息を合わせていく

仲間との舞台も、ひとりで踊り込むのもどちらも好きな時間

きっかけは、自分にとっての節目の年に何かしたいと模索していたから、と振り返る杉山育子さん。憧れの踊りを始めようとカルチャーセンターの教室に参加。型にはまらず自由に表現できるフラメンコに惹かれた。

「最初に教わった先生にずっと習っていますが、とてもパワフルな方。熱く、手を抜かないで本気で叱ってくれるレッスンは毎回緊張します」

全員でひとつの舞台を作り上げる群舞はまるで部活。苦楽を共にするチームプレイのおもしろさがあるそう。

「その過程自体も楽しいですし、踊り終えた時の達成感はひとしお。いまは5月の発表会に向けて振り付けが終わり、これから踊り込む時期です。ひとりでスタジオを借りて無心で踊る時間も好き。気分がリフレッシュされます」

大相撲 生観戦歴15年 小松原ゆりさん

小松原ゆり(こまつばら・ゆり)さん 大学講師。実家が相撲部屋に近く、幼い頃より相撲に親しむ。仕事が一段落して趣味をもちたいと、30代後半より大相撲観戦に熱中する。 写真・昨年の名古屋場所は枡席で観戦
小松原ゆり(こまつばら・ゆり)さん 大学講師。実家が相撲部屋に近く、幼い頃より相撲に親しむ。仕事が一段落して趣味をもちたいと、30代後半より大相撲観戦に熱中する。 写真・昨年の名古屋場所は枡席で観戦

生で観る迫力に加え、観戦以外にも楽しみがたくさん!

「一日一番の真剣勝負。そこにすべてをかける力士たちの戦いは圧巻です」と話す小松原ゆりさん。

「生で観る迫力は代えがたいですね。相撲は単なるスポーツではなく、伝統文化でもあります。力士や行司の装いや振る舞い、髷の歴史、受け継がれる精神性。その背景も興味深いです」

本場所の観戦は取組以外にも楽しみ方はいろいろとあるそう。

6場所すべてに訪れ、年間の観戦日数は約40日
6場所すべてに訪れ、年間の観戦日数は約40日

「入り待ちの際の力士が着る染め抜きをチェックし、ちゃんこ鍋を食べ、力士の写真付き小物がもらえるガチャガチャをしたり。推し友と語り合うのも至福のひとときです。本場所は隔月、奇数月の開催のため、偶数月は翌月の観戦を励みに、奇数月は力士と一緒に私も頑張ろうと思える。一年を通して暮らしにいいリズムが生まれています」

『クロワッサン』1158号より

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