90歳でも華麗にバタフライ! スイマー米沢祥子さんの世界記録を支える食卓を拝見
撮影・青木和義 文・辻さゆり
簡単なものだけど、おかずはたくさん。朝からしっかり食べています
ぴんと伸びた背筋に、衰えを知らない肩や腕の筋肉。とても90歳とは思えない米沢祥子さんは50歳の時に久しく遠ざかっていた水泳を再開。高校水泳部時代のクロールに加えて平泳ぎや背泳ぎを習得し、65歳の時にマスターズで世界記録を樹立した。以来、昨年までに更新した世界記録は累計162。現在マンションで一人暮らしという米沢さんの“元気の源”を探るべく、水泳練習と食卓を拝見!
多くが70代以上という水泳チームの仲間が集まったこの日の練習メニューは、クロールから始まって平泳ぎに背泳ぎ、バタフライに至るまで50メートルを計15本! 米沢さんの泳ぎは力強く、高い飛び込み台にもひょいと上がり、飛び込むフォームも華麗だ。
「去年までは人の肩につかまって上がっていたのだけど、ルールが変わって自力で飛び込み台に上がらなくてはならなくなったので、家で椅子を使って上る練習をしています。もたもたしながら上がるのはやっぱり嫌なので」
そんな米沢さんの元気の源は、「作る量も食べる量もすごい!」と周囲が驚く食事だ。
「朝起きて最初に飲むのは小松菜やにんじん、季節の果物に蜂蜜を加えたスムージー。もう15年くらい飲んでいます」
その上で「しっかり食べる」という朝食は、焼いておいた鮭やしらす、納豆、卵とたんぱく質がたっぷり。とはいえ、市販の佃煮や惣菜も並び、味噌汁は即席のもの。魚の缶詰も常備し、火を使わなくても完成する料理がほとんど。夕食も肉や魚が中心で、冷凍しておいた手羽中を焼いたり、煮卵を多めに作っておいてサラダに加えたりと、手間をかけずに無理なく栄養が摂れるものを心がけている。
時には水泳仲間が惣菜や刺身を持ってきてくれて一緒に食事をすることも。
「水泳の魅力は相手を打ち負かすのではなく自分だけで戦えるところ。だけど一人でプールに行って帰るだけじゃつまらない。仲間がいるから今日もプールに行こうと思うし、おしゃべりすると元気になれる。みんなと飲みに行く時は二次会も絶対に断りません(笑)」
『クロワッサン』1157号より
広告