料理家・ワタナベマキさんの、2025年ベスト映画・ドラマ──主演俳優たちの艶っぽい演技に惚れ惚れ
優れた物語に触れる時間は、せわしない日常を忘れさせてくれるもの。料理家のワタナベマキさんに、今年を彩った名作を紹介していただきました。
イラストレーション・村上テツヤ 文・小沢緑子
「夜、仕事が終わって一息ついてからの時間帯がドラマタイム。そのためにも集中して頑張ります(笑)」というほど、韓国ドラマラバーのワタナベマキさん。「韓国ドラマは気軽なものもありますが、歴史的背景を知るとさらに引き込まれます。最近は時代劇も話数が少ない今どきの作品があるのでおすすめです」。今年見た中では『オク氏夫人伝』。「1人2役(ヒロインを守るソイン役と役人のユンギョム役)を演じたチュ・ヨンウが時の人となった作品で、その艶っぽい演技がとても素敵。彼の舞踊、乗馬、弓さばきなども美しくて惚れ惚れ。時代劇ですがテンポがよく、現代のいろいろな問題が交錯して重なる部分があるストーリーも秀逸です」。もう1作品は『暴君のシェフ』。「王様役のイ・チェミンが当たり役でかっこよかった! 彼は代役キャストだったのですが、素晴らしい演技の色っぽさで魅了されました。天才シェフ役を務めたユナはいわずもがな可愛らしかったですし、作中の料理対決での料理の創意工夫は見ていて面白かった。料理を味わうシーンは漫画のようでしたが(笑)、気軽に楽しく見られて誰もが好きになる作品だと思います」
ドラマ『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』
名前も身分も偽り、奴婢から両班(ヤンバン)の令嬢として生きることになった女性クドク(イム・ジヨン)。その彼女を愛し守るためにすべてを捨てた男ソイン(チュ・ヨンウ)との試練と愛に満ちたラブロマンス。監督:チン・ヒョク 脚本:パク・ジスク 出演:イム・ジヨン、チュ・ヨンウほか
ドラマ『暴君のシェフ』
朝鮮王朝時代にタイムスリップした天才シェフ(ユナ)。そこで出会った悪名高い暴君の王(イ・チェミン)の舌をフランス料理で魅了。王の食事を担当することになるが、思わぬ困難に次々と襲われる。監督:チャン・テユ 出演:ユナ、イ・チェミンほか
『クロワッサン』1155号より
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