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角田真秀さんの食べ疲れない、大人の“のっけ丼”──塩豆腐とトマト丼/即席塩豚とレタスともやしの蒸し焼き丼/サーモンド丼/即席冷や汁

ご飯さえあれば、あとはおかずをパパッと作ってのせるだけののっけ丼。簡単に作れて一皿で満たされる。そんな、食欲が湧かない日も頼りになる4品を料理研究家の角田真秀さんが紹介します。

撮影・松村隆史 文・小沢緑子

塩豆腐とトマト丼

角田真秀さんの食べ疲れない、大人の“のっけ丼”──塩豆腐とトマト丼/即席塩豚とレタスともやしの蒸し焼き丼/サーモンド丼/即席冷や汁

 塩豆腐にすると  食べごたえがアップ。
豆腐に塩をふる塩豆腐は、水分が抜けて味がギュッと凝縮。「塩豆腐をトマトとしば漬けで和えると、食べごたえがあるのにあっさり」。しば漬け以外に塩昆布を使ってもいい。

【材料(2人分)】
豆腐(木綿)…1/2丁(75g)
トマト…1個
しば漬け…小さじ1
塩…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1と1/3
料理酒…大さじ1
ご飯…適量

【作り方】
1. 豆腐は耐熱皿にのせて、電子レンジ(600W)で2分加熱する。キッチンペーパーで水気を拭き取り、全体にまんべんなく塩をふってキッチンペーパーで包んでおく。
2. トマトはヘタを取ってくし形切りにし、しば漬け、オリーブオイル大さじ1/3と和える。
3. フライパンに残りのオリーブオイルを入れて中火で熱し、1の塩豆腐の両面をこんがりと焼く。酒をまわし入れ、蓋をして1分ほど蒸し焼きにして仕上げる。食べやすく割り、器に盛ったご飯に2と共にのせる。

即席塩豚とレタスともやしの蒸し焼き丼

角田真秀さんの食べ疲れない、大人の“のっけ丼”──塩豆腐とトマト丼/即席塩豚とレタスともやしの蒸し焼き丼/サーモンド丼/即席冷や汁

味の決め手になる下味しっかりの塩豚。
豚バラ薄切りで作る即席塩豚。「コツは、肉に強めに塩をふり5分置くこと。下味がしっかりつけば、その後、複雑な調理は必要なし。最小限の調味料で味がぴたりと決まります」

【材料(2人分)】
豚バラ薄切り肉…160g
レタス…120g
豆もやし…100g
塩…小さじ1/2
料理酒…大さじ2
ポン酢…小さじ2
ごま油…小さじ2
ご飯…適量

【作り方】
1. 豚肉は5cm幅に切り、塩をまぶしてから酒をふって5分なじませる。
2. レタスは3cm角に切り、もやしはさっと洗いざるにあげておく。
3. フライパンにもやしを広げ、豚肉をのせて中火にかける。
4. 肉の色が変わったらレタスを加えて1〜2分加熱し、火を止めてポン酢とごま油をかける。器に盛ったご飯にのせる。

サーモン丼

角田真秀さんの食べ疲れない、大人の“のっけ丼”──塩豆腐とトマト丼/即席塩豚とレタスともやしの蒸し焼き丼/サーモンド丼/即席冷や汁

 刺し身のタレを  夏用にアレンジ。
「夏は醤油味を重く感じることがあるので、お刺身のタレを時にはアレンジ。サーモンならごま油+塩+レモンを」。ご飯は白ワインビネガー酢飯がより合う。

【材料(2人分)】
米…1合
刺身用サーモン…160g
白ワインビネガー…大さじ1/2
塩…小さじ1/2
ごま油…小さじ2
レモン汁…大さじ1
刻みのり…適量
白ごま…小さじ1/2

【作り方】
1. 米を炊いて白ワインビネガーをまわしかけ、切るように混ぜておく。
2. 刺身用サーモンは食べやすく切り、塩、ごま油、レモン汁と和える。
3. 器に1の酢飯を盛り、刻みのり、サーモンをのせて上から白ごまを散らす。

即席冷や汁

角田真秀さんの食べ疲れない、大人の“のっけ丼”──塩豆腐とトマト丼/即席塩豚とレタスともやしの蒸し焼き丼/サーモンド丼/即席冷や汁

調味料を混ぜて  溶くだけで出来上がり。
練りごま、味噌、練り梅を混ぜたら水で溶くだけの冷や汁。「火を使わないので、味噌汁を作るよりラク。練り梅の酸味が加わることで後味がスッキリ。わが家でも大活躍です」

【材料(2人分)】
絹ごし豆腐…1丁(150g)
ツナ水煮缶…1缶(70g)
きゅうり…1本
みょうが…2個
大葉…2枚
練りごま…大さじ1
練り梅…小さじ1
味噌…大さじ1と1/2
水…350ml
ご飯…適量

【作り方】
1. ボウルに練りごま、練り梅、味噌を入れてよく混ぜ合わせる。水を加えて溶きほぐす。味噌が溶けたら豆腐をちぎりながら加え、全体を混ぜる。
2. ツナは缶汁を切ってほぐし、きゅうりは小口切りにする。1に加えて合わせる。
3. ご飯を器に盛り、2をかける。小口切りにしたみょうが、千切りにした大葉を散らす。

あっさりなのに、ご飯がすすむ! 食べ疲れない、大人の“のっけ丼”

調理はフライパンか鍋ひとつ、あるいは混ぜるのみ。しかも最小限の調味料で手軽においしく作れる“のっけ丼”レシピを紹介してくれた、料理研究家の角田真秀さん。一番のポイントが、“夏に思わず食べたくなる”味付けだ。

「年々暑さが増し、おいしいと感じる味は変化しています。10年前は『酸っぱいかな?』と思った味も今だとちょうどよく感じられたり。今回はシンプルで食べ疲れしない味に仕上げました」

どのレシピも夏に欲しくなる“酸味、ほどよい塩味”が食欲を刺激。元気に乗り切りたい今の時季にぴったり。

食べ疲れない“丼”3カ条
[爽やかな酸味でシャキッと食欲も刺激。]
[塩辛すぎない、ほどよい塩味。]
[食材の旨みを利用し、調味料は最小限。]

  • 角田真秀

    角田真秀 さん (すみだ・まほ)

    料理研究家

    シンプルで素材と調味料の組み合わせが新鮮な料理が人気。雑誌やWEB、行政の広報雑誌等にレシピを提供。新刊は『からだが整う「酢」の料理』。

『クロワッサン』1147号より

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