【生活編】3世代で挑む2週間のセブ留学。現地での暮らしと留学費用
撮影・文 岡のぞみ
セブ留学には、ホームステイ、シェアハウス、コンドミニアムなど、さまざまな滞在スタイルがあります。私たちは「できるだけ普段の生活に近い環境で過ごしたい」と思い、学校と提携しているコンドミニアムを選びました。
食事は日本からの持参品&現地調達で乗り切る
間取りは2LDK。大きな窓からは海が見える明るい寝室に、家具備え付けのダイニング、3口のIHコンロ付きのキッチン。清潔で想像以上に暮らしやすい部屋でした。大きなプールやキッズルームも完備されており、放課後はほぼ毎日プールで遊ぶのが定番に。同じコンドミニアムには、親子留学で滞在しているファミリーが多く、プールに行けば誰かいる、という状態でした。
コンドミニアムにはしっかりとしたキッチンがあったので、食事は基本的に(母が)自炊。セブの食事に子どもたちが慣れるか不安だったため、日本から食材を大量に持参しました。
夕食には、そうめん、春雨スープ、お茶漬けなど。昼食用に米、海苔、ふりかけ、炊き込みご飯の素まで用意して大正解。卵やベーコンなどは現地で購入し、チャーハンやスープなどを作りました。
困ったのは、新鮮な野菜が手に入りにくかったこと。最寄りスーパーの野菜は品質があまり良くなく、価格も日本より高め。サラダで食べられるような野菜はほとんどなかったため、少し離れたスーパーまで足を伸ばして玉ねぎやじゃがいもをまとめ買い。毎朝、学校でサラダやフルーツを食べることができ本当に助かりました。
想定外の出来事に戸惑うことも
実際に生活してみると、想定外のことも多々ありました。例えば、コンドミニアムに洗濯機がなかったので、近所のランドリーを利用。繁忙期ということもあり、最短でも1日半、混んでいると3日かかってしまうため、薄手のものは手洗いしたり、Tシャツやタオルは2日使ってから洗うなど工夫しながら乗り切りました。
円安やフィリピンの物価高で、外食費は日本とほぼ変わらず。日本でもお馴染みのファストフードのチェーン店や、フィリピン発のファストフード「ジョリビー」でも、日本と比べてほんの少し安い程度でした。7年前にセブを訪れた時との物価の差に、ただただ驚くばかり。
環境が変わったことで子どもたちは体調を崩したり、気持ちが不安定になったり。親の私も慣れない環境と疲れから必要以上にイライラしてしまい、反省の日々……。それでも時間が経つにつれ、家族全員で少しづつ折り合いをつけられるようになりました。学校の休憩時間にカフェへ行ったり、ネイルを楽しんだりと、日本ではなかなかできない家族での体験は良い思い出です。
2週間の留学で感じた家族5人の変化
2週間という短い時間なので、英語が劇的に上達したとは言い切れません。それでも、家族全員が英語に触れることへの抵抗感をなくせたこと、何よりも英語を学ぶことに楽しさを見出すことができたことは大きな成果でした。長男は新しい単語を覚えるたびに嬉しそうな顔を見せ、私は以前より臆せず英語を口にできるように。
母も久しぶりの学びに刺激を受け、孫たちと過ごす濃密な時間は「一生の宝物」と話していました。 帰国前夜、長男が「帰るのがさみしい。来年は1年間留学したい」と涙ながらに話したのは、私にとって忘れられない瞬間です。
気になる留学費用は、大人と、未就学児を除く子どもは、学びにかかる費用(入学金・
未就学児を含む3人の子どもを連れてのセブ親子留学は、正直、想像以上に大変でした。それでも、家族5人で同じ経験をし、いろんな人と出会い、一緒に困難を乗り越えた時間はかけがえのない宝物になりました。
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