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【生活編】3世代で挑む2週間のセブ留学。現地での暮らしと留学費用

40代の筆者と70代の母、小学2年生(8歳)の長男、1歳10ヶ月の次男、小学6年生(11歳)の姪。3世代で挑んだ2週間のセブ留学。今回のテーマは「現地での暮らし」。語学学校でのレッスンも大切だけれど、現地での暮らし方も親子留学の満足度を大きく左右します。コンドミニアムでの滞在方法や食事の工夫、2週間を終えて感じた家族の変化、留学費用についてお届けします。

撮影・文 岡のぞみ

【生活編】3世代で挑む2週間のセブ留学。現地での暮らしと留学費用

セブ留学には、ホームステイ、シェアハウス、コンドミニアムなど、さまざまな滞在スタイルがあります。私たちは「できるだけ普段の生活に近い環境で過ごしたい」と思い、学校と提携しているコンドミニアムを選びました。

食事は日本からの持参品&現地調達で乗り切る

海が見える寝室
海が見える寝室
調理器具や食器も備え付け
調理器具や食器も備え付け
野菜やフルーツは学校の朝食で
野菜やフルーツは学校の朝食で
海が見える寝室
調理器具や食器も備え付け
野菜やフルーツは学校の朝食で

間取りは2LDK。大きな窓からは海が見える明るい寝室に、家具備え付けのダイニング、3口のIHコンロ付きのキッチン。清潔で想像以上に暮らしやすい部屋でした。大きなプールやキッズルームも完備されており、放課後はほぼ毎日プールで遊ぶのが定番に。同じコンドミニアムには、親子留学で滞在しているファミリーが多く、プールに行けば誰かいる、という状態でした。

コンドミニアムにはしっかりとしたキッチンがあったので、食事は基本的に(母が)自炊。セブの食事に子どもたちが慣れるか不安だったため、日本から食材を大量に持参しました。
夕食には、そうめん、春雨スープ、お茶漬けなど。昼食用に米、海苔、ふりかけ、炊き込みご飯の素まで用意して大正解。卵やベーコンなどは現地で購入し、チャーハンやスープなどを作りました。

困ったのは、新鮮な野菜が手に入りにくかったこと。最寄りスーパーの野菜は品質があまり良くなく、価格も日本より高め。サラダで食べられるような野菜はほとんどなかったため、少し離れたスーパーまで足を伸ばして玉ねぎやじゃがいもをまとめ買い。毎朝、学校でサラダやフルーツを食べることができ本当に助かりました。

想定外の出来事に戸惑うことも

フィリピンのファーストフード「ジョリビー」人気メニューはチキンとパスタ
フィリピンのファーストフード「ジョリビー」人気メニューはチキンとパスタ

実際に生活してみると、想定外のことも多々ありました。例えば、コンドミニアムに洗濯機がなかったので、近所のランドリーを利用。繁忙期ということもあり、最短でも1日半、混んでいると3日かかってしまうため、薄手のものは手洗いしたり、Tシャツやタオルは2日使ってから洗うなど工夫しながら乗り切りました。

円安やフィリピンの物価高で、外食費は日本とほぼ変わらず。日本でもお馴染みのファストフードのチェーン店や、フィリピン発のファストフード「ジョリビー」でも、日本と比べてほんの少し安い程度でした。7年前にセブを訪れた時との物価の差に、ただただ驚くばかり。

子ども初体験のジェルネイルは約1,500円
子ども初体験のジェルネイルは約1,500円

環境が変わったことで子どもたちは体調を崩したり、気持ちが不安定になったり。親の私も慣れない環境と疲れから必要以上にイライラしてしまい、反省の日々……。それでも時間が経つにつれ、家族全員で少しづつ折り合いをつけられるようになりました。学校の休憩時間にカフェへ行ったり、ネイルを楽しんだりと、日本ではなかなかできない家族での体験は良い思い出です。

2週間の留学で感じた家族5人の変化

大好きなシッターさんと
大好きなシッターさんと

2週間という短い時間なので、英語が劇的に上達したとは言い切れません。それでも、家族全員が英語に触れることへの抵抗感をなくせたこと、何よりも英語を学ぶことに楽しさを見出すことができたことは大きな成果でした。長男は新しい単語を覚えるたびに嬉しそうな顔を見せ、私は以前より臆せず英語を口にできるように。

母も久しぶりの学びに刺激を受け、孫たちと過ごす濃密な時間は「一生の宝物」と話していました。 帰国前夜、長男が「帰るのがさみしい。来年は1年間留学したい」と涙ながらに話したのは、私にとって忘れられない瞬間です。

気になる留学費用は、大人と、未就学児を除く子どもは、学びにかかる費用(入学金・授業料など)とコンドミニアム滞在費で、1人あたり20~25万円ほど。これに加え、未就学児は別途入学金として1万5000円と、ベビーシッター費用として2週間で計約3万円。往復航空券は1人当たり6万円、これに加え現地での食費などの生活費、観光に使うお金が全員で10万円ほど。アメリカやオーストラリアへの留学と比較すると、費用は抑えられます。

未就学児を含む3人の子どもを連れてのセブ親子留学は、正直、想像以上に大変でした。それでも、家族5人で同じ経験をし、いろんな人と出会い、一緒に困難を乗り越えた時間はかけがえのない宝物になりました。

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