スチャダラパーの歌詞は物語性が高いんです【川原繁人さん×ANIさん対談】
撮影・黒川ひろみ 文・嶌 陽子 構成・堀越和幸
ラップをもっとよく知るための用語解説
ハービー・ハンコック
1940年生まれのアメリカのジャズピアニスト。1983年のアルバム『Future Shock』でヒップホップを大胆に導入し、シングルカットされた「Rockit」が世界中で大ヒットした。
ブレイクビーツ
同じレコードを2枚使って、ドラムブレイク(=曲の間奏やイントロ部分)だけを交互に繰り返しかけて音をつなげた音源のこと。
サンプリング
既存の楽曲の一部を拾い、同じ部分を繰り返すなどして再構築し、新たな楽曲の要素とすること。
ビースティ・ボーイズ
ニューヨーク発の白人によるヒップホップグループ。’86年のデビューアルバム『Licensed To Ill』はラップアルバムとして初の全米チャート1位を獲得。
タイニー・パンクス
1985年、藤原ヒロシと、スチャダラパーのプロデュースを手がけた高木完によって結成。ヒップホップの黎明期に活躍した。
ライムスター
1989年結成のラップグループ。’98年リリースの「B-BOYイズム」が大ヒット。スチャダラパーと共に日本のヒップホップ界を牽引。
トラック
DJが演奏する曲のこと。ラップのバックミュージックといわれることもあるが、本来はトラックが主役で、ラップはトラックを盛り上げるための言葉だった。
シュガーヒル・ギャング
ニュージャージー出身のラップグループ。現場で活躍中のラッパーではなく、ラップができる地元の人たちを集めて作ったという逸話が残っている。1979年、世界初の商業的なラップとして「Rapper’s Delight」をリリースし大ヒット、ラップというジャンルが全米に知れ渡った。
エリックB&ラキム
1985年、DJのエリックBとラッパーのラキムにより結成。リリカルな表現と巧みな韻で後のラッパーたちに影響を与えた。
DJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス
1985年結成のラップデュオ。ラッパーのフレッシュ・プリンスは、現在俳優として活躍するウィル・スミス。ソウルフルでキャッチーな音楽性が人気を集めた。
フリースタイル
事前に用意した歌詞がないまま、即興でラップを行うスタイル。対戦形式で相手を言葉で打ち負かすラップバトルや、複数のラッパーが輪になり、それぞれが自由にリズムに乗ってラップを披露し合うサイファーなどがある。
マンハッタンレコード
1980年創業の東京・渋谷のレコード店。日本のDJブームを牽引。
JASRAC 出2501368-501
『クロワッサン』1138号より
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