来年こそは自分自身をしっかり見つめたい。
そんな時にやっておくといいことは?
文・写真/守山菜穂子
さまざまなスペシャリストが揃うクロワッサン倶楽部の読者モデルが、みなさまからの質問にお答えいたします。
Q
今年ももう残りわずか。あっという間に終わってしまいました。来年こそは自分自身をしっかり見つめて生活を充実させたいと思っていますが、そんな時、今のうちにやっておくといいことを教えてください。(東京都・41歳・女性)
A
こんにちは。
「クロワッサン倶楽部」読者モデルの守山菜穂子です。
日頃はブランドコンサルタントとして、企業や個人のブランディングのお手伝いや、セミナー講師として活動しています。
「自分自身をしっかり見つめたい」、たいへん前向きなご質問ですね!それにはまず、自分自身をよく知ることが大切です。
人は、知らないものに不安を抱く生き物。無意識の思考や、なにげない行動パターンの中に、自分自身で気づいていない領域があり、そこから「なんとなくの不安」を感じてしまうのですね。
自分自身をよく知り、自分の思考パターンを熟知することで、判断が早くなり、不安を減らすことができます。
自分を知るために「自分の取扱説明書」を作る。
では、まず例題です。
「あなたが幸せを感じるのは、どんな時?」
回答は、お手元のノートに、思いつく限り全て、なるべくたくさん、書き出してください。ぼんやり考えるだけでは効果が薄いので、紙のノートや、スマホ・パソコンなどで、必ず「文字」で記録してくださいね。効果がアップします。
私の場合は、こんな時に、「ああ、幸せだなあ」と感じます。
温かいスープや食事をいただいたとき/お風呂上がり/おふとんに包まれているとき/ヨガで身体が伸びたとき/友人とおしゃべりして気分が高揚しているとき/部屋に飾る花を買ったとき/仕事のちょっとした工夫がうまく行ったとき/大切な人と抱きしめあったとき……。
次に、これらの共通点はなにか? を考えます。私の回答には、なんと「身体が温かくなったとき(体温が上がったとき)」「綺麗なものを見つめた時」に、幸せを感じるという、共通点がありました。
つまり、「私が、幸せを感じるにはどうしたらいいか?」の答えは「身体を温めながら、綺麗なものを見る」。すごく単純ですが(笑)、こんな結論が見えてきます。
悲しい気持ちになったり、人を恨んだり妬んだりしそうな時は、すぐに身体を温め、綺麗なものを見るようにする。本当にこれだけで気分が軽くなり、前向きな毎日を過ごすことができます。
自分をよく知ることは、「自分のトリセツ(取扱説明書)」を作ること、とも言えるでしょう。ブランディングでも、一番最初に、会社や自分の特性を見つめるフレームワークを行います。自分をよく知っていないと、どこに向かって何をすべきかが、見えてこないのです。
自分自身をよく知ることができる、10の質問。
さて、今回はクロワッサン倶楽部読者の方のためだけに、自分自身をよく知ることができる質問を10個、作成しました。
ノートの準備はよろしいですか。
10の質問
1, あなたが幸せを感じるのは、どんなとき? その共通点は何ですか?
2, あなたが怒りを感じるのは、どんなとき? その共通点は何ですか?
3, あなたが好きな場所はどこ? その共通点は何ですか?
4, 今までの人生で、あなたが時間を費やしてきたことは何ですか? 複数書き出してください。
5, あなたが好きな人の、好きなところは、どんな部分ですか? その共通点は何ですか?
6, あなたにとってお金とは、どんなものですか? 複数書き出してください。
7, 死ぬまでにやってみたいことは、何ですか? 20個書き出してください。
8, あなたが人に対して<こうあるべき>と思っていることは、ありますか? その共通点は何ですか?
9, もし何の制約もなかったら、あなたの理想的な1日は、どんな感じですか。
10, 「私って◯◯な人です」◯◯に入る言葉をありったけ書き出してください。その共通点は何ですか?
いかがでしたか。知らなかった自分に、出会えたでしょうか。
生き方の好みを知ることで、迷いや不安が少なくなる。
例えば、ケーキを作るとき、自分の「甘さの好み」が分かっていれば、お砂糖の量を調節することができますよね。レシピに縛られることなく、自分らしいケーキ作りができます。
同じように、自分の「生き方の好み」を知っておくことで、色々な判断をする際に、迷いや無駄、失敗や不安が少なくなるのです。
この記事が、新しい年に「自分自身を見つめる」ためのヒントとなりましたら幸いです。
会員番号108
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