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歌手・俳優の岩崎良美さん「流れるような発音でフランス語の歌を歌いたい」──語学を身につけて広がる世界

自分の時間が持てるようになってから、フランス語を学び始めた岩崎良美さん。40代・50代ならではの勉強法やモチベーションを保つコツを聞きました。

撮影・市原慶子 ヘア&メイク・宮本盛満 文・原 千乃

岩崎良美(いわさき・よしみ)さん 歌手、俳優。1980年「赤と黒」で歌手デビュー。代表曲に「タッチ」など。2006年よりNHK Eテレ『おさるのジョージ』の語り、主題歌を担当。一昨年、「タッチ(2024)/おさるのジョージ」をリリース。現在は、姉・岩崎宏美とのコンサート活動も行う
岩崎良美(いわさき・よしみ)さん 歌手、俳優。1980年「赤と黒」で歌手デビュー。代表曲に「タッチ」など。2006年よりNHK Eテレ『おさるのジョージ』の語り、主題歌を担当。一昨年、「タッチ(2024)/おさるのジョージ」をリリース。現在は、姉・岩崎宏美とのコンサート活動も行う

10代の頃から常に、フランスへの憧れを抱いてきた岩崎良美さん。高校生の頃に観た、ジェーン・バーキン主演のフランス映画がきっかけだった。

「何でもないジーンズとTシャツをお洒落に着こなす彼女に夢中になりました。彼女が話すフランス語の甘い響きや、美しいパリの風景も魅力的で。その後、20代で初めてパリを旅して、その思いはさらに強くなり、“フランス語が話せたら素敵なのに”って。でも、当時は仕事が忙しく、語学学校に行く時間はなかったし、現地で恐る恐る話したカタカナ発音のフランス語が通じないことがあり、自信もなかった。だからこんな私がフランス語を話すなんて夢のまた夢、と、はなから諦めていたんです」

そんな岩崎さんに転機が訪れたのは40代になった頃。どうしても歌ってみたかったフランス語の歌をライブで披露した時のことだった。

「フランス語の歌の命は、あの流れるような独特の発音。なのに、カタカナ発音で歌う私の歌を聴いた友人に言われたんです。『大好きなフランスの歌を、そんな中途半端な形で歌うなら、ちゃんと言葉を勉強すればいいのに』って。そのとおりだと思いました。そこで一念発起。プライベートレッスンで1年間、みっちりと発音を学びました。そのかいあって、何とかきちんとした発音でフランス語の歌が歌えるようになると、もう少し深く学びたくなり、発音をしっかり身につけながら、文法も学べるクラスを取りました。ここで、集中的に勉強しながら、年齢も職業もバラバラな方々と毎週同じ時間に一緒に過ごすのが本当に楽しくて。日常生活のストレスまで解消されました。勉強が義務だった学生時代と違い、仕事の合間に時間をやりくりして参加する40代だったからこその、学校に通う楽しさってこれだなと実感しました」

「パリを訪れて、カフェで勉強するのも好き。隣の席のフランス人が言い回しを教えてくれたりすることも」
「パリを訪れて、カフェで勉強するのも好き。隣の席のフランス人が言い回しを教えてくれたりすることも」

フランス文化に囲まれた生活で言葉を体に染み込ませる

こうして“四十の手習い”に没頭して着々とフランス語を学んできた岩崎さん。努力して身につけた言葉を自分の中に留めるためにこんな工夫も。

「お風呂やキッチンのドアにフランス語のプレートを貼ったり、ケーブルテレビでフランスのTV局『TV5』を見たり。生活空間はフランスの香りがするもので埋め尽くしています。最近迎えた愛犬もフランスの犬、トイプードルで、名前もルビジュ(Le bijou)と、宝石を表すフランス語なんですよ。もちろん、彼女に話しかける言葉もフランス語です。よく言われることですが、他の国の言葉を自分のものにする一番の近道は、その言葉やそれを作った文化に多く触れること。これからも“フランス”に囲まれた生活の中で、自然に学びを深めたいです」

私の勉強法

[1]フランス語の単語を目につくところに貼る。
[2]学校に通って仲間と一緒に学ぶ。
[3]フランス語の曲を1曲、歌えるまで覚えこむ。

1.  勉強を始めた当初は、家の中のものほとんどにそれを表すフランス語の単語を貼り付けた。「いやでも目に入るようにしてその都度発音することで、自然と覚えられました」。
2. 「語学を学ぶコツを得ながら、同じ目標を持つ人とも交流できるのが語学学校」。年齢も職業も違う友人たちとは今でも交流が続く。
3. 発音の習得に有効なのが歌うこと。「フランス語で歌いこなすには、とにかく発音が重要。1曲を歌い込むと発音に口も慣れていきます」

覚えてよかったフレーズ

C’estlavie.(セラヴィ)
これも人生。
「嫌なことがあったり、失敗した時の魔法の言葉。“人生にはこんなこともあるよ”と、前向きな気分になれます」

C’estpas grave.(セパ グラーヴ)
大丈夫、たいしたことないよ!
「英語で言えば、“ノープロブレム”。人の失敗を気にしないで受け流す、寛容な感じがフランスっぽいなって」

Coucou. / Salut.(ククー / サリュ)
こんにちは。
「どちらも“こんにちは”の意味。でも、"Bonjour."よりも砕けた印象だから、友人への挨拶はこちらが正解です」

『クロワッサン』1158号より

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