岡田准一さんが語る『オカダのジショ』──「信じられる大人になりたい」など、考え方は昔から変わってないんです
撮影・小笠原真紀 スタイリング・三田真一(KiKi inc.) ヘア&メイク・惣門亜希子 文・黒瀬朋子
美しい男の子というイメージから、アクションや時代劇のできる実力派俳優、さらにプロデュース業まで、変容しながら素敵に年齢を重ねてきた岡田准一さん。先日、『アンアン』での連載をまとめた『オカダのジショ』を出版。これを読むと、置かれた立場を冷静に見極め、先々のビジョンを思い描きながら、常に考え、意識的に自身をアップデートしてきたことがわかる。
「漠然と考えていたことも、連載という形で定期的に言葉にして、考えを整理できていたのかもしれないです」
本書は仕事やクリエーション、人との距離感など、同時代を生きる誰もが参考にしたくなる岡田さん流哲学が満載。驚くのはそのブレのなさである。
「昔から『信じられる大人になりたい』と言っていたり、基本的な考え方はあまり変わっていないんです(笑)」
若い頃から思い描いていた「日本発信の世界に売れる面白い作品を作りたい」という夢がついに実現。主演、プロデューサー、アクションプランナーを務めたNetflixシリーズ『イクサガミ』が世界的な大ヒットを記録し、シーズン2の制作も決定したのだ。
「僕は一緒に作品を作る人たちの才能を信じたいタイプ。僕の思うとおりに作ってもらうのではなく、監督やカメラマン、アクションチーム、俳優、関わる全員が力を発揮できる状態を作ることが僕のクリエーションなので、いい旗振り役になれたらと思っていました」
本の中で断片的に綴られていた岡田さんの求めるクリエーションが、『イクサガミ』では結実している。伝統の時代劇の継承ではなく、今の若い世代が、夢中になれる活劇を目指したいと思っていたところ、今村翔吾さんの革新的な時代小説『イクサガミ』に出合い、藤井道人監督という同志にも恵まれた。この運命的な出会いを引き寄せられたのはなぜかと尋ねてみた。
「それはもう何かの加護としか言えないですね(笑)。ただ、自分だけのためではなく、時代劇や日本文化を残したいとか、有能な人たちを世界に知ってもらいたいなど、ピュアな思いもありました。僕は自分なりの朝の調整法を毎日実践しているのですが、それは朝5時に起きて呼吸法や瞑想、体と対話をしながら、大地と繋がりポジティブに過ごすために自分を整えるというもの。そこでは先祖に感謝をしたり、望むビジョンを思い描いたり。その積み重ねも関係しているかもしれないです」
自分を過信せず、利他の精神にあふれる岡田さんは理想のリーダー。エンタメ界はますます面白くなりそうだ。
『クロワッサン』1158号より
広告