青森の5つの美術館が連携した初めてのアートフェスが開催中!
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・黒澤 彩
青森県には現代美術を扱う個性的な美術館が点在しているのをご存じだろうか。いま、県内の5館が連携した初めてのアートフェスが開かれている。
『AOMORI GOKAN アートフェス 2024』と題したイベントの今回のテーマは「つらなりのはらっぱ」。
作品だけで完結するのではなく、土地の文化や自然と響き合うのが地方のアートフェスの魅力。美術館での体験と合わせて、各地域の自然、建築、食なども満喫しよう。
●AOMORI GOKAN アートフェス 2024 「つらなりのはらっぱ」
会期4月13日~9月1日
公式ガイドブック付き5館周遊チケット3,700円(一般)
問い合わせ:AOMORI GOKAN アートフェス 2024実行委員会(青森県立美術館内)
TEL.017・783・3000
弘前れんが倉庫美術館
煉瓦造りの圧巻の展示空間。
明治・大正期に建てられた煉瓦倉庫を改修し、2020年に美術館としてオープン。建築家の田根剛が「記憶の継承」をコンセプトに、かつてのシードル工場を展示空間へと生まれ変わらせた。
●青森県弘前市吉野町2・1
TEL.0172・32・8950
9時~17時(金・土曜に限りスタジオ、ライブラリーのみ21時まで) 火曜休
観覧料は展覧会により異なる。
『蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界 Where Humanity Meets Nature』 開催中~9月1日
ほかエリアの美術館も!
十和田市現代美術館
独立したキューブ形の展示室がガラスの廊下でつながっている特徴的な建築。また、十和田市の官庁街通りを中心とした街全体を展示空間に見立てていて、美術館の外にも作品が多い。
●青森県十和田市西二番町10・9
TEL.0176・20・1127 9時~17時 月曜休
観覧料1,800円(一般)。
『野良になる』 開催中~11月17日
青森県立美術館
青森の芸術風土を発信する美術館。巨大な《あおもり犬》をはじめ、奈良美智の作品を170点以上収蔵する。世界文化遺産の三内丸山遺跡から着想を得たという青木淳による建築も必見。
●青森市安田近野185
TEL.017・783・3000 9時~17時 第2・4月曜休
観覧料900円。
『かさなりとまじわり』
前期:開催中~6月23日、後期:7月6日~9月29日
青森公立大学国際芸術センター青森
八甲田山麓の森の中に立つアートセンター。設計は安藤忠雄。ダイナミックな自然環境を生かし、展覧会のほかにアーティストの滞在制作やワークショップ、ツアー、イベントも行われる。
●青森市合子沢山崎152・6
TEL.017・764・5200
9時~19時(展覧会10時~18時) 年末年始休
入場無料。
『currents/undercurrents-いま、めくるめく流れは出会って』
前期:開催中~6月30日、後期:7月13日~9月29日
八戸市美術館
建て替えを経て、2021年に生まれ変わった美術館。「出会いと学びのアートファーム」をコンセプトに、地域社会活動や教育にも力を入れる。八戸ゆかりの作品を中心に収蔵。
●青森県八戸市番町10・4
TEL.0178・45・8338
10時〜19時 火曜休
観覧料は展覧会ごとに異なる。
『エンジョイ! アートファーム!!』 開催中〜9月1日
『クロワッサン』1116号より