【大草直子さん】バージョンアップし続ける、100年時代の人生の味わい方。
撮影・青木和義 ヘア&メイク・chisa 文・板倉ミキコ
“老後”を考える暇がないほど、やりたいことでいっぱいです。
今年47歳になる大草直子さんのトレードマークは、太陽のように明るい笑顔と、日焼けしたテラコッタ色の肌。
「いつも元気そうだねって言われるのが最高にうれしい褒め言葉ですね。肌も体形も年齢なりに変化していますけど、それはそれ(笑)。老化を怖がらず、隠さずに変化と受け止めて、その時の自分をしっかり楽しみたいんです」
雑誌編集者として仕事のキャリアをスタートした後、スタイリスト、エディター、ファッションディレクターと、その肩書も様々に変化してきた。
「自分自身で決めたことはないんですよ。27歳でフリーになった時も、名刺にはスタイリストとは書かずに名前だけでした。肩書は周りが決めてくださればいいし、私がお役に立てるところで使ってくだされば、と」
最近、大草さんが立ち上げたのが「AMARC」というウェブマガジン。セミナーやイベントも主宰する。内容は、大草さんならではのファッションアイデアだけでなく、大人の女性が抱く心身への不安を解消する情報、人生を楽しむ方法など多岐にわたる。
「今の私が興味を持ったこと、不安に思ったことを取材したり、調べたりして、自分も学びながら伝えていきたいですね。学びはその人の核を作る、とても大事なものだと思うんです」
学ぶことと同様、大草さんが大切にしているのが、自分を愛すること。
「日本の女性はとかく我慢したり、誰かのためにと思いがちですけど。もっと自分本位でいいし、もっと楽しくなることに貪欲でいいと思うんです。そのためのマインドのスイッチの入れ方も提案していきたいです」
主催第1回の記念すべきセミナーには、ホリスティックビューティーのエキスパート・CHICO SHIGETAさんを講師に招いた。テーマは「セルフケアで心と身体の自立を目指す」。
「CHICOさんが、自分を触ることは癒やしではなく、自立につながる行為だと教えてくれてハッとしたんです。私が感じたその驚き、セルフケアの大切さをお客様にも味わってもらうためのセミナー。今後も皆の気づきのきっかけとなる機会を作っていきたいですね」
「「明日のスケジュールは何?」 って聞いて最期を迎えたいんです。」
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