最近、20〜30代でも首や顎下がたるみ、二重顎になっている人が多い。
「大きな原因は、スマートフォンとパソコン。画面を見るときに、顔を体の前に出していることが多いですよね。この状態だと、首周りの筋肉を使わないので弱ってしまい、たるむのです。太っていないのに二重顎、という人も姿勢に問題がある場合が多いですね」
つまり、姿勢を正せば改善する余地があるということだ。まず、立った時に肩と耳は一直線というのが、正しい首の位置だということをカラダに覚えさせよう。この姿勢をキープするのがつらかったら、一日に何度か気づいたときに修正するだけでもいい。コツは、おへその下の丹たんでん田に力を入れること。丹田を意識すると、体幹に力が入り、背筋も伸びる。そして両方の肩甲骨を寄せるようにすれば、首も正しい位置に戻る。
「スマートフォンの画面を見るときも、丹田に力を入れつつ、目線が下がって首の位置が前に出ることのないよう、画面の位置を上げましょう。パソコン作業をするときも同様です。ノート型パソコンの場合は、下に何か敷くなどして画面を上げてみましょう。本を読むときは、ブックスタンドを使うことでも姿勢が崩れにくくなりますよ」
最初はキツくても、毎日気を付けていると体幹や背中、首などに筋肉がついてくるので、キープするのがラクになるのを実感できるはず。また、丸まった背中を矯正するために、左のようなストレッチをするのもおすすめ。
「肩甲骨を動かし、胸を開くことで、姿勢の矯正効果が高くなります。わたしも仕事の合間には必ず軽いストレッチをしています。食事は早食いをやめて1口につき20〜30回、偏りなく噛むことを心がけてください」