「オーガニックコットンを少しでも多くの人に使ってもらうことが社会貢献になる。なんとラッキー! 余計なことをせず、一生懸命ビジネスを大きくすれば世の中のためになる、稀にみる幸運な仕事人生でしょう?」
その幸運をしっかり受け止め、原綿を輸入。紡績から製品までは一貫して日本国内で行っている。世界に誇れる日本の繊維の技術を、オーガニックコットンを通して広めるのだという。
「うちが製品を染色しないのも、そのほうが環境にダメージを与えないから。そして、白や生成りだけでも退屈しない商品にするには、日本の工場の素晴らしい織りや編みの技術でバリエーションを作ってもらうしかない。いい商品を企画してたくさん売れるほど、そういうメーカーも存続していけるのもうれしい。今作ってもらっているのは、全国に160社くらいかしら」