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お金の不安を解消! 攻めるお金、守るお金を
賢く使い分ける方法。後編

お金についてこれまで真剣に考えたことがないという、お笑いコンビ・北陽の二人。40代の二人が読者を代表して、友人にもなかなか相談できない、自分たちの胸の内と懐事情を家計再生コンサルタントの横山光昭さんに相談。後編では、資産運用のノウハウを解説いただきます。

資産運用は難しくはありません。 家計のやりくりの延長と考えて。

伊藤さおりさん(以下、伊藤) 運用の必要性はわかりましたが、株などは浮き沈みが激しそうで、知識がないまま手を出すのは怖いです。

虻川美穂子さん(以下、虻川) そう、イチかバチか感がある。

横山光昭さん(以下、横山) 個別の株を買う場合の話ですね。それはもちろんリスクが高いです。ハイリスク・ハイリターン、ですから。過去にも東京電力など、かつての大企業の株が、紙くず同然になってしまったことが。一般の方にはNISAや「日経225」などがオススメです。全体の株価の平均の推移を見るので、1社だけ買うのに比べリスクが分散されます。あとNISAを利用して株に投資すれば、利益が非課税になるメリットがある。

虻川 株なんてお金にすっごく余裕があって、頭がいい人がやっているイメージだから、私にできるかどうか……。

横山 もちろん、少しは勉強することが必要ですが、私が提案する運用はそういう賭けごと感があるものではありません。とは言っても、1円たりとも損したくない方や、株価の値動きが気になって日常生活に支障をきたすという方には勧めません。ただ食わず嫌いはもったいないし、先ほども言ったとおり、お金を預けているだけではインフレ時代には対応できません。投資は100%推測できはしないのですが、ある程度の利益は見込めるのです。

伊藤 横山さんは個人的に、どれぐらい利益を得ているんですか?

横山 投資先をコロコロ変えずに、長いこと同じものを買っていますが、大体3・8%の利回りです。金利が0.001%程度の銀行に預けておくよりはるかにマシです。

虻川 わ、それすごいおトクかも!

横山 できることなら運用はなるべく若いときに始めて、時間を味方にしてコツコツやっていくのがいいと思います。株価の下がったときに売らないで持ちこたえ、ちょっと上がってきたら売ったりできるのも、長い視野で運用しているからこそ。運用に関する正しい知識を持ち、自分の許容範囲のリスクの中で、長い目で投資をするほうが結局トクするのです。

虻川 すみません、初歩的な質問なんですが、そもそも日経225とかって、どこで買えばいいんですか?

横山 証券会社ですよ。リアル店舗もあるし、ネット証券もあります。

虻川 いやいや、ネットは怖いです!

横山 大手ネット証券などはセキュリティもしっかりしてますから大丈夫ですよ。そこで開設した口座にお金を預けておくんです。仮に100万円預けても全額運用しなくていいので、銀行代わりにする部分もあります。

虻川 そんな時代なんですね~。

伊藤 銀行でもいろいろ勧められることがありますが……。

横山 手数料ビジネスの一環と考えたほうがいいですよ。証券会社も銀行も、売りたいものを売る。私たちにとってお得なものは、彼らにうまみがないことがあるわけですよ。虻川さんが先ほど、ネットが怖いと言いましたけど、店舗があると、当然家賃も人件費もかかる。その分を何で回収しているかというと、手数料。だからネット証券はコストが低い分、手数料をおさえることができるわけです。

伊藤 でも、ネットの証券会社だと相談ができないのが難点です。

横山 何を買うか決めておけばいいから、相談する必要はないんです。同じ商品を買うなら手数料が安いほうが良いですからね。

「リスクの少ない、 投資信託を選べば 私にもできるかも!」

伊藤 そうか~。結局は私たち消費者が賢くならないといけないんですね。

虻川 お金のことって何だか難しいもののように感じて、敬遠していました。横山さんのところに家計の相談にくるのはやっぱり男性が多いんですか?

横山 いえ、最近女性もよく見えます。主婦の方もいますよ。

虻川 いかにも大きなダイヤをしている人が子犬を抱えてくるとか……?

横山 全く普通の方たちです(笑)。

伊藤 普通の人こそ増やしたいでしょ。

伊藤 電力が自由化されたり、ガスもそうなるとか言って、他の料金の支払いと合体すると安くなるとか、いろんなパッケージもありますね。

横山 セット割みたいなものですね。でもケースバイケースなので、すべての人にとってお得なわけではないです。

虻川 うわ! やっぱりそこでも、自分でちゃんと調べないといけないんですね。何でもコマーシャルに踊らされてるんじゃダメだな。焦ってきた~。

横山 焦る必要はありません。不安に感じたとき、その不安を解消するには、具体的にどれくらいのお金がかかるのか、冷静に数字を出してみればいい。でも、漠然と何千万、などと想定したらダメです。貯蓄の目標額を達成しても、まだ足りない、もっと必要、と貯蓄を続ける人も多くいますから。

伊藤 確かに、いくらあっても足りないって思ってしまいそう。

「お金に関して全く無知だったけど、 今からやれば老後に間に合いそう」

横山 また、子どもの教育費にどれくらいかかるかもきちっと計算しておきましょう。大体、老後資金と教育費は資金を引っ張り合う関係にあるんです。どちらも足りなくならないよう、きちんと計画を立てておきたいですね。

伊藤 こういうお金の話こそ、学校の授業で教えてくれればいいのに! 生きるために必要な知恵ですから。

横山 誰だってお金が勝手に働いてくれて、お金を使いたいときにストレスなく使えるのが理想ですよね? それを自分でコントロールするためにもお金ときちんと向き合うべきなのです。

きちんとお金と向き合い、 どんな運用が自分に合うかを吟味。

横山 もちろん、節約ややりくりは最低限しなければいけないことです。投資はあくまでプラスα。これからは貯金だけでも、投資だけでもなく、併用していくのがいいんです。確定拠出年金など様々な方法がありますので、情報をきちんと集めて、何が自分に合っているのか、どのようなリスクがあるかなど、検討してほしいですね。

虻川 情報がありすぎると、結局わからなくなっちゃうときもあります。

横山 初心者向けの商品説明は、クロワッサン928号(2016年7月10日号)にたっぷり載ってますから、そちらを参考に(笑)。

伊藤 とにかく情報収集が肝心なんだと、今日痛感しました。

横山 そうですね。貯金が目減りしていくのを防ぐためにも、運用に興味を持ってくださいね。もちろん、その前に普段の支出に無駄がないか、見直しをすることも忘れずに。

●お金の不安を解消! 攻めるお金、守るお金を賢く使い分ける方法。前編はこちら。 https://croissant-online.jp/?p=46588&preview=true

『クロワッサン』928号(2016年7月10日号)より

●虻川美穂子さん・タレント/お笑いコンビ・北陽のボケ担当。イタリア料理店のオーナーシェフである夫と、テレビで共演する機会も多々

●伊藤さおりさん・タレント/お笑いコンビ・北陽のツッコミ担当。虻川さんとの共著に『北陽の〝母ちゃん業〞まっしぐら!』(主婦の友社)が。

●横山光昭さん・家計再生コンサルタント/「マイエフピー」代表。これまで1万件近い家庭の収支改善の相談を受ける。『老後貧乏はイヤ! 貯められない家計の治し方』(日本経済新聞出版社)など著書多数。

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