2017年1月から加入対象が大幅に拡張されることが決まった、確定拠出年金制度(DefinedContributionPlan/以下DC)。現状では、自営業やフリーランスとして働く第1号被保険者と、勤務先に企業年金制度(厚生年金基金や確定給付企業年金)がない会社員が対象だったが、それらの会社員に加え、公務員や第3号被保険者(主婦をはじめ自分で年金保険料を払っていない国民)も入れることになった。
税制面で有利と、にわかに注目されている年金制度だが、そもそもこのDCとはどんな年金なのだろう。
「基本的な仕組みはシンプルで、加入者が毎月掛け金を払い、預金、保険、投資信託などで運用する制度です。仮に毎月2万円を20年間積み立てすると、元本は480万円。もし、2%で運用できれば100万円以上の差が生まれます(下グラフ参照)」と、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さん。