からだ

肩こり、胃腸の不調をやわらげる
毎日続けられるヨガ。

毎日、自然に続けられること、不調を改善するためにはそれが一番大切だから。ヨーガ療法士として医療の現場で指導を行っている須田育さんにやさしく心地よい、ヨガのポーズを紹介していただきます。

 

腕を押し合い、斜めにあげて 肩こりをやわらげる

「肩こりは首まわり、肩まわりの血流が悪くなって起こります。パソコンに向かって同じ姿勢を続けたりすると、筋肉が硬くなってバリバリにこわばりますよね。この動作は右手と左手を押し合って腕を上げていくだけなのですが、腕や胸の筋肉、肩甲骨も使うので、首や肩の血流がよくなって肩こりが改善されます」
動きに抵抗をかけることで筋肉を鍛えるので「抵抗法」といわれる。
「自分の力で筋肉を動かす方法で、強く押し合うのではなく、力まない程度に行うだけで効果があります」

1.足を軽く開いて立つ。両手のひらを体の右側で重ね合わせる。
1.足を軽く開いて立つ。両手のひらを体の右側で重ね合わせる。
2.目を閉じ、たがいに手のひらで軽く圧をかけつつ、右斜め上に上げていく。肘は伸ばし切らないようにする。その状態で7つ数える。
2.目を閉じ、たがいに手のひらで軽く圧をかけつつ、右斜め上に上げていく。肘は伸ばし切らないようにする。その状態で7つ数える。


 
7つ数えながら1の状態まで戻す。
7つ数えながら1の状態まで戻す。
4.腕を下ろす。反対側も 同じように行ったら7回呼吸して息を整える。
4.腕を下ろす。反対側も同じように行ったら7回呼吸して息を整える。


 

身体をねじって胃腸の不調をやわらげる

「焦ったり、イライラすると胃腸にダイレクトにきますよね。自律神経の影響が出やすいのが消化器官です。その不調をやわらげるには負荷をかけて体をねじるといいんです。ねじって緊張させ、ねじれをほどいてリラックスすることで自律神経のバランスが整いやすくなります」
体をねじるだけだと単なるストレッチだが、抵抗をかけて押し合いながらねじることで筋肉が使われ、筋肉をゆるめることで血流がよくなる。筋肉の緊張と緩和を利用して、心身をリラックスさせる効果がある。

1.手を膝に軽く置き、まっすぐ座る。
1.手を膝に軽く置き、まっすぐ座る。
2.目を閉じ、右脚を左脚の上に組む。左の手のひらを右膝の外側に置き、右の手のひらを頭の右側に添える。
2.目を閉じ、右脚を左脚の上に組む。左の手のひらを右膝の外側に置き、右の手のひらを頭の右側に添える。


 
3.7つ数えながら、体全体を右にねじっていく。このとき左の手のひらと膝、右の手のひらと頭を優しく押し合うようにする。
3.7つ数えながら、体全体を右にねじっていく。このとき左の手のひらと膝、右の手のひらと頭を優しく押し合うようにする。
4.7つ数えながら①に戻る。7回呼吸して息を整える。脚を組み替えて反対側も同様に行う。
4.7つ数えながら①に戻る。7回呼吸して息を整える。脚を組み替えて反対側も同様に行う。


 

◎須田 育さん ヨーガ療法士●日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士、インド政府認定ヨーガ療法士、病院などで、心身を整えるゆったりしたヨガを伝授している。

『クロワッサン』925号(2016年5月25日号)より

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