ワールドカップの感動と激闘を全国で!ラグビートップリーグ開幕。 | トピックス | クロワッサン オンライン
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ワールドカップの感動と激闘を全国で!
ラグビートップリーグ開幕。

女性だってスポーツ観戦が大好き! そこで「クロワッサン倶楽部」では、スポーツ観戦がよりわかりやすく、より楽しくなるスポーツコラムを始めます。まずは注目のラグビーから!

文・岩瀬大二

©2015 JRFU、 Photo by Y.Shiga

16チームの主将が集結。南アフリカ戦の感動を2019年の日本大会につなげるべく、例年以上に気合が入っているようだ。 ©2015 JRFU、 Photo by Y.Shiga

世界のラグビー界を震撼させ、そして感動させた日本代表の南アフリカ戦勝利、そしてリオ五輪7人制ラグビー出場を決めた男子代表と、追い風が続くジャパンラグビー 。その熱気を日本全国で感じられる戦いの火蓋が11月13日(金)に切って落とされる。『ジャパンラグビートップリーグ 2015-2016』だ。関東、東海、関西、九州をフランチャイズにする16チームが、頂点を目指す。今回は、その開幕カードの見所を紹介していこう。

桜のジャージから所属チームのジャージへ。

まず最大の注目点といえば、日本代表の選手たちが所属チームに帰って、ライバルとしてぶつかることだろう。ワールドカップに挑んだ日本代表31名のうち、大学生の福岡(筑波大)、藤田(早稲田大)、南アフリカ戦で決勝トライを挙げた、下部リーグの宗像サニックスブルースに所属するカーン・ヘスケスをのぞく28名が、各チームのシンボルカラーのジャージに身を包み、長年苦楽をともにした仲間とともに戦いに挑む。特に開幕を飾る11月13日のパナソニック・ワイルドナイツ対サントリー・サンゴリアス戦。優勝候補同士の戦いだが、メンバーもすごい。ワイルドナイツには、稲垣、堀江、ホラニ龍、田中、山田の5人、サンゴリアスには畠山、真壁、ツイ・ヘンドリック、日和佐、小野、松島の6人。歴代王者同士のプライドをかけて、そして友情と信頼があるからこその熱い魂の激突。初日から熱い!

代表選手を中心に開幕カードの注目選手を紹介。

そのワイルドナイツ対サンゴリアスは、強力な守備からの決定力が自慢の野武士軍団ワイルドナイツに対して、自陣からでもパスをつなぎ圧倒的で華麗な攻撃力「アタッキングラグビー」が身上のサンゴリアスと、チームのイデオロギーも正反対。サンゴリアスはサモア代表の司令塔トゥシ・ピシがキーマン。ワイルドナイツでの注目はスーパーラグビーで田中とチームメイトのヘイデン・パーカーの加入。この世界レベルのコンビは見逃せない。

翌土曜日には4か所7戦で本格開幕。同じく秩父宮では2試合。第1試合に登場するNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスにはワールドカップで鮮烈な活躍を見せたマフィが所属。このまま順調にいけば世界での活躍が望める逸材。チームをどこまで浮上させるか。相手のリコー・ブラックラムズにはマイケル・ブロードハースト。エディ・ジョーンズ監督が「日本では世界で戦える7番が少ない」とこぼした、アウトサイドフランカー=背番号は7、という重要なポジションを担った選手だ。準優勝豪州の司令塔フォーリー、サモアのスター、ナナイ・ウィリアムズと戦力は充実。第2試合では、日本代表主将リーチ・マイケルなど5名の代表選手を擁する、これまで何度も王座を手に入れてきた、今季も優勝候補の一角、東芝ブレイブルーパスに、南アフリカ戦決勝トライの基点になった立川理道(はるみち)と、その兄で主将の直道の兄弟率いるクボタ・スピアーズが挑む。

愛知・パロマ瑞穂ラグビー場には、ヤマハ発動機ジュビロの五郎丸歩が登場。すでにチケットは完売。五郎丸人気を裏付けた格好だが、カードも面白い。第1試合は地元。豊田自動織機シャトルズと、代表・田村を司令塔に擁するNECグリーンロケッツ。シャトルズに15人制の代表はいないが、リオ五輪出場を決めた7人制の若き大黒柱、坂井克行の存在は見逃せない。早稲田大学時代の経験を買われ、シャトルズでも7人制でもリーダーを任せられる「静かな闘将」だ。

第2試合の注目はもちろん五郎丸ということになるだろうが、ここでは首脳陣にもスポットライトを当てたい。ヤマハの清宮克幸監督だ。最近では、甲子園を沸かせた早実・幸太郎君のパパとしても話題だが、母校・早稲田大学を救い、伸びきれなかったサントリーに黄金時代をもたらし、会社の事情で解散危機にあったヤマハを3シーズンでリーグ上位、大学、クラブチームも交えた日本選手権制覇に導いた名将。その大きな存在感も相手にはプレッシャーか。東海ダービー、対するはトヨタ自動車ヴェルブリッツ。しばらく調子が出ていないが、大学ラグビーで破竹の6連覇を続ける帝京大学出身の吉田主将がいる。帝王の遺伝子に期待だ。彼が1年生のときに帝京大は初の全国準優勝。主力の3年で初優勝、4年で早稲田超え。清宮監督としてはある種の因縁の対決とも言えるだろうか。

東大阪、日本ラグビーの聖地のひとつ、花園ラグビー場では、近鉄ライナーズ対Honda HEATが熱い。近鉄では代表の所属は予選第1節の英国メディアのベスト15に選ばれたトンプソン・ルーク。「東大阪、大好きやで」と関西にどっぷりはまるルークさんは愚直、愚直、愚直と3回書いても足りないほどの男らしいプレイが持ち味。チームは鉄道会社らしく、無骨なチームカラーも持ち味。対するHondaは自動車会社らしくスピード感と自由奔放。象徴は7人制代表チームで中核を担った、後藤駿弥とレメキ。中でもレメキはそのスピードと強さで何度も代表の危機を救った。

もう1試合、コカ・コーラ・レッドスパークスにも7人制代表主将の桑水流(くわずる)がいる。そしてもう一人の五郎丸、兄の亮。弟の人気に対して兄がプレイで何を見せてくれるのかも楽しみ。対戦相手のNTTドコモ・レッドハリケーンズは、南アフリカから大型補強。若き司令塔ポラードと巨漢イケメンのエツベスが躍動する。スクラムハーフの、152cmという身長で明治大学時代に話題を集めた秦一平もおもしろい存在。かきまわすか。

最後の1試合は、神戸・ユニバー記念競技場での、西の人気チーム、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対キヤノン・イーグルス。4人の日本代表に、代表には選ばれなかったが日本と世界の「綺羅星のごとき」といってよい選手たちを抱える神戸に対して、キヤノンも南アフリカの名FBウィリー・ルルーを補強。南アフリカ元代表、世界最高といわれたセンター、ジャック・フーリーとの戦いは、国内よりもむしろ世界のラグビー界がざわついているかもしれない。

まずは会場で体感!

この開幕カード、チーム事情、ワールドカップの関係、外国人枠の関係ですべての注目選手が登場するわけではないが、今後、戦いの舞台は、各チームの本拠地だけではなく、鹿児島、熊本、山口、高知、愛媛、山梨、宮城などにも広がっていく。会場でお目当ての選手たちがぶつかりあう音を感じ、すさまじいスピードを目の当たりにすれば、細かいルールなどわからなくてもラグビーの醍醐味を感じてもらえるはずだ。そのあとからルールを知り、戦術にはまればいい。ラグビーは、それだけのインパクトをあなたに与えてくれるでしょう。

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