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空気がモワッと臭う家。
原因はこんなところにあった!

どこのお宅でも、その家独特のニオイがふわりと漂っているもの。

「たとえば、まったく同じ間取りの物件が並んでいるマンションでも、『家のニオイ』は一軒ずつ違います」と、住宅アドバイザーの藤原千秋さん。

 

朝晩2回は換気して空気をお掃除。カビが生えたら、もっと面倒です。

さっそく、必要な換気の頻度について藤原さんに聞きました。

「朝と晩など1日に最低2回換気すると、きれいな空気の中で生活できます。花粉の時季も、飛散の少ない時間帯に1日1回は空気の入れ換えを心がけていただきたいですね。カビやニオイ対策の中では、換気は簡単で、お金がかからず、最も効率のいい方法です」

すべての窓を開けても風通しがよくない場合は、並行して家じゅうの換気扇を回すと効果的。どうしても風の通らない場所は、補助的にエアサーキュレーターで空気の流れを作り、窓や換気扇のほうへ逃がしてやるのも方法です。

窓を開けた時の空気の通り方は、その家によって異なる。家のあちこちに風船を置き、窓を開け放ってみると、風の通り道を知ることができる。風船が転がっていった先が、風の抜けどころ。

窓を開けた時の空気の通り方は、その家によって異なる。家のあちこちに風船を置き、窓を開け放ってみると、風の通り道を知ることができる。風船が転がっていった先が、風の抜けどころ。


「最近は24時間換気システムを備えている住宅も多いです。これは、24時間運転し続けるべきもので、何時間もスイッチを切っていたら意味がありません。24時間回し続けることの罪悪感や、電気代がもったいないという節約意識もあると思いますが、換気はもっと大切です。カビが生えた後の始末のほうが大変ですから」

 

空気がモワッと臭う家。実は、こんなところにも原因が!

換気不足に加え、ニオイの原因はほかにもある。臭いやすい場所をチェック。まずは、ゴミ箱。

「生ゴミは気をつけている人が多いですが、案外見落としがちなのがビンや缶です。すすぎが足りない状態でためておくと、ニオイの元になりやすいです。肉や魚介のパックに使われていた発泡スチロール製トレイも同じです」

カーテンやカバーなどの布類も、部屋の汚れを吸っています。

「カーテンは焼肉などの料理のニオイを吸うだけでなく、結露を吸ってカビていることもあります。布類は消臭スプレーをかけるより、洗濯が一番早いですね。特にカーテンは、年1回くらいは洗いましょう。おしゃれ着用の洗剤を使い、ぜひ柔軟剤も加えて。柔軟剤には静電気防止効果があるので、静電気によってつく汚れを防止できます。家庭で洗えないタイプのカーテンは、クリーニングに出してください」

トイレは便器のほか、目に見えない飛び散りもニオイの原因になるため、壁や床も拭き掃除を。布製のカバーやマットもまめに洗濯するとよい。エアコンから出てくる風が臭う場合は、専門の業者に掃除を依頼して。

 
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食品包装トレイは水ですすぐだけでなく、「私は洗剤で洗い、室内で乾かして水気を除いてからゴミ袋に入れます」。
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「トイレのニオイの元は便器の周囲にもあります」。壁や床も日常的に、使い捨てのウエスや掃除シートで拭き掃除を。


 

◎藤原千秋さん 住宅アドバイザー/住まいに関する記事を専門に執筆。私生活では3児の母。『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)監修。

 

『クロワッサン』903号(2015年6月25日号)より

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