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【梅雨の季節の掃除法】ホコリを制する掃除の「新常識」。

発売中のクロワッサン最新号『かんたんカラッと、掃除のワザ』(2015年6月25日号)より、注目記事を厳選してお送りします。


高温多湿となる梅雨時などは、カビやダニ、雑菌が繁殖しやすい季節。

「主な原因はホコリです。ホコリに水分や油分、さらに毛髪や皮脂などが付着し、その後水分が蒸発すると、こびりつき汚れになるのです」と、家事・収納アドバイザーの本多弘美さん。

では、付着してしまった汚れにはどう対処すればいいのでしょうか?

「従来までは、湿気をいかに取り除くかがカビなどの発生を防ぐポイントでしたが、さらに、栄養源であるホコリを除去する考え方を加えるのが新常識」。

汚れは、その状態や場所の状況を見極め、適した掃除方法と見合った道具を選べば簡単に落とせる。

「カビの根が深いものでない限り、特別な洗剤を使わなくても除去できますよ」。

1.重なっているか、うっすら汚れか。状態を確かめる。

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家の中に汚れが発生したらどうする、と聞くと、ほとんどの人が、専用の洗剤をスプレーして、スポンジでゴシゴシこする、と答えますが、

「汚れには2つの状態があり、掃除方法が違います。見極めるには爪チェックがおすすめ。汚れに爪をあて、取れれば水垢や油にホコリが重なり合った重なり汚れ。割りばしなど物理的なものではがします。取れない場合は油ハネなどが原因のうっすら汚れ。化学の力を活用しましょう」

このルールを覚えておくといい。

「たとえば、人が触れるスイッチ部分の黒ずみは、手垢などの皮脂が付着したもので爪では取れないうっすら汚れに当たる。洗剤をしみ込ませた布で汚れを分解し、その後拭き取って」


2.ツルツル? ザラザラ? 汚れがついた面の状態は?

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「汚れが付着している場所の表面がどんな状態なのかを見極めるのも肝心です」

表面がツルツルであれば汚れは上に乗っている状態なので、雑巾などで拭き取れば落ちる。いっぽう、凹凸があるザラザラ面の汚れは、へこんだ部分に汚れが入り込んでいるので、表面を拭いただけでは汚れは取れません。

「表面の状態を見極めるには、正面ではなく、横から見て判断してください。玄関などの木調の扉は凹凸があることが多いですね」

 

3.物理的か、化学の力か? 掃除方法を決めよう。


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「爪で汚れが落ち、ツルツル面なら上部が斜めにカットされた割りばしなどの物理的なものが最適。それを汚れ部分に差し込んで、こそげ落とします。キッチンの床にできた、食べカスなどの盛り上がった汚れや、浴室の水栓にこびりついた歯石のような白い汚れもこの方法で落とせます」

「爪で落とせない汚れで、ザラザラ面の場合は洗剤を利用しましょう。汚れた部分にスプレーし、しばらく放置した後、ブラシを使って小さな凹みに入り込んだ汚れをかき出すように動かすときれいになります。フローリングやキッチンの”うっすら汚れ”も洗剤とブラシで落とします」

細かい部分の汚れは使い古した歯ブラシを使うといい。

「硬めでブラシ部分が小さめのものを使うと汚れに確実に届き、簡単に取れます。浴室の壁の隅や、水栓回りなど、直角部分や細部に発生した取りにくい黒カビも同様に、ようじなど物理的なものを使いましょう」

浴槽の隅やシンクの縁に樹脂が使用されている場合は、爪で取れるからと、無理にこそげ落とすと樹脂をはがしてしまうことがあるのでプロに任せましょう。

 

◎本多弘美さん/実生活に根ざした合理的な収納アイデアと、理論的な分析と科学的な視点での家事提案が人気。著書に『クセになるおそうじ術』など多数。

 

クロワッサン903号『かんたんカラッと、掃除のワザ』(2015年6月25日号)より

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