【予防片づけ術3】散らかさないための予防片づけ〜リビング・キッチン編〜
効率の良い家事を日々研究している知的家事プロデューサーの本間朝子さん。散らからないための「予防片づけ」を提案しています。
今回はリビングとキッチンの予防片付けのコツを教えていただきました。
リビング

「物の“帰る場所”を決めておくのが“片づけの基本ルールです」
リビングで散乱しがちな雑誌やリモコン類は、それぞれ専用のかごなどを用意。片づける場所が使う場所から近いことも、すぐしまう癖をつけるためのポイント。

煩雑になる書類は、未決、既決ボックスを作って管理する。無色のクリアファイルを使用し、1案件につき1ファイルに入れることを徹底すれば、どこに何が入っているかわからなくなる心配もない。
「既決のファイルは月末に見直して、不要な書類は処分します」

右が日常使いの救急箱。蓋付きの箱には、使用頻度の低いものやストックが入れてある。
蓋付きと蓋無し、2種類の救急箱を用意。
「胃薬や風邪薬、絆創膏など、使う頻度の高い“スタメン”のものは蓋無しケースに分けています」
蓋無しのほうがサッと取り出しやすく、使ったものを戻すのもラク。

ソファの上に置いてあった夫のヘッドフォンを、専用の引き出しにしまう本間さん。
個人の部屋とは別に、リビング内のプライベートもの置き場を。
「我が家は引き出しを各自1つ使っています。部屋に持って帰るのが面倒でも、これならすぐ片づけられる。置きっぱなしのものを見つけたときもここに入れるだけ」
キッチン

卵置き場が油性ペンの定位置。卵はいちばん奥の1個に賞味期限を書くルール。
冷蔵庫内に油性ペンを発見!
「賞味期限や消費期限をパッケージなどに書くためのペンです。食品と文房具を一緒に入れておくことをためらわれるかもしれませんが、物は使う場所の近くに置いてあると作業効率が上がるんです」

輪ゴムもセットで準備しておけば、「後でやろう」という気落ちを封印できる。
何かをするときは、片づけるための物も一緒に準備して動く。
「例えば、袋に入ったお菓子を食べるとき、一緒に輪ゴムも持って移動します。食べ終わって輪ゴムで封をすれば、片づけの動作までスムーズにつながっていきます」

料理に使う野菜に肉や魚は、使う分だけ選り分けてバットに載せておく。
前の晩や当日の朝に、夕食の材料をバットにセットして冷蔵庫に。
「バットのまま調理台に出せば、台所も散らかりません。また、冷凍していた食材が自然に解凍できるし、調理時に食材を入れ忘れてしまうことも防げます」
◎本間朝子さん・知的家事プロデューサー/手抜きをせず無駄な労力を省く“時短家事”がモットー。著書に『幸せを呼ぶ家事「時短」楽しい小ワザ88』(祥伝社黄金文庫)など。
『クロワッサン』898号(2015年2月10日号)より

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