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バラの季節、その香りの効用。

バラの花が美しく咲く季節ですね。とある調査によると、女性の実に9割はバラの香りを好むのだとか。

香料としてはもちろん、薬用としての歴史もあり、1743年のフランスの百科事典には「バラ水は心胃を強健にし、精神を活発にする」、中国の明の時代の薬物書『本草綱目』には「ハマナシ(バラの原種)の精油は、抗鬱作用をもつ」と書いてあるそうです。

私が『クロワッサン』722号(2007年12月10日発売号)で取材したアロマコロジーの専門家は、「バラの香りは、他のどんな香りよりも鎮静効果が高い」という実験結果を紹介してくれました。同様に、ストレス緩和の効果を確かめる実験結果も紹介されています。

ちなみに、アロマコロジーとは、嗅覚が脳に及ぼす影響を科学的に実験、解明していく研究のこと。

そこで気になるのは、美容の効果もアップするの? ということ。同ページで専門家は、「肌と脳のつながりに香りが大きな役割を果たすこともわかっています。ただし、バラの香りを嗅ぐだけで肌が美しくなる、という単純なことではありませんよ」とバッサリ。

でも、香りのもたらす鎮静、ストレス緩和などの効果が、精神や肌にいい影響を及ぼす、ということは言ってもいいでしょうね、とのこと。

さて、私がこのページのことを思い出したのは、先日、手みやげでとても貴重なバラの精油を頂戴したからなのでした。

いただいたバラの天然精油はパレチカというブランドのもの。1滴のために100個のバラの花が必要なのだとか。

いただいたバラの天然精油はパレチカというブランドのもの。1滴のために100個のバラの花が必要なのだとか。

ブルガリア産ダマスクローズを朝摘みし、芳香成分を水蒸気蒸留法によって抽出。“ローズオットー”とよばれるこの精油には、なんとワインのように収穫年が明記されています。

ご紹介くださったアロマセラピスト/プランナーの平野佐和さんは、「○○の香りには○○の効用がある、といわれるけれど、実はその効用は人によって違うと思っています。同じバラの香りでも、リラックスする人もいれれば覚醒する人もいる。私にとってバラの香りは、クリエイティビティを活性化させる香りなんです」と言います。

精油を香らせるもよし、オーガニックコスメを使うもよし。ストレスの多い毎日、リラックスしたり、クリエイティビティを活性化させてみるために、バラの香りを使う、というのも素敵な方法かもしれません。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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