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家具を足さない 作り付け収納で、すっきり開放的な家作り。

【品のある暮らし】vol.7

家づくりを機に見直す、持ち物と暮らし方。

どんな生活を送りたいかを想像しながら、建築家と相談して家を建てる。その過程には部屋を片付ける際の参考になる考え方のヒントがあります。家作りのプロにその極意を聞きました。

今回お話しを伺ったのは、真っ白な壁が美しい美術館のような邸宅を設計した納屋学さん。

夫婦2人でお住まいのこの邸宅には、可能なかぎり家具を買い足さずにできる収納の工夫があるそう。

 

“見せる”と“見せない”のバランスが絶妙なキッチン。
片付け_見晴らしのいい家

「まず、当初から家全体を白でまとめたいということと、収納面では作り付けの家具を多くしてほしいという要望がありました」

すっきりとした開放的な部屋を保つために、できるだけ家具を買い足したくないという思いがあったそう。

収納を設計する際には事前に持ち物の量を聞いておくという納屋さん。

夫妻お気に入りの食器は、ガラス扉の棚に。一方で、限られた作り付け収納を無駄なく使うため、キッチンの引き出しには文具が。ときには頭を柔らかくして収納のバランスを撮ることが大事。

 

本棚は1カ所にまとめず各所に散らばして軽やかに。
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今回の夫妻の場合は、本や雑誌の量が飛び抜けて多かったそう。
「本の収納を多くしたいというリクエストで、家のあちこちに本棚を作りました。本は書斎をつくってまとめて置いてもいいんですが、壁一面に本が並んでいるとそこだけ重い印象になってしまう。場所を限定しないで、いろんなところに本を置いてみたら楽しいんじゃないかと思って」

そうして、部屋のあちこちにぽわんと浮いているような、圧迫感が出ない軽やかな本棚ができあがりました。
1カ所にまとめず、各所に散らした本棚があることで、毎日のふとした瞬間にすぐ本を手にとることができます。
今では、本と一緒に夫妻が集めている置き物や絵が飾られており、インテリアとしても一役買っています。

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構成・浦本真梨子

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