そしてもうひとつの楽しみが、後日生徒のみなさんが公演の感想や演者へのメッセージを書いてくれたものを、学校からまとめて送っていただけるケースが多いことです。「落語はお年寄の娯楽だと思っていたけれど、案外わかりやすい言葉で楽しめました」とか「また機会があったら寄席に行きたいです」なんて書いてあると、演者にとっても生徒さんにとっても良き“落語日和”だったのかなとうれしくなります。
さて、これはある進学校での公演当日。控え室には勉強熱心な校風らしく、後日の感想ならぬ“事前の予習”をしたうえで今日に臨む心構えのレポート!の束。一番印象に残ったのは「予習時間のDVD鑑賞で柳家花緑さんの落語を見て面白かった。先日、柳家小三治さんが近所の市民会館に来たのを見て面白かった。今日の三三さんも同じ“柳家”だそうで、どんなものかお手並み拝見です」と。……ええ、頑張りましたとも。