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専門家に聞く、スマホカメラの特性とすぐできる効果絶大の撮影術。

  • 撮影・黒田智之 文・河野友紀 イラストレーション・mollydomon

2. 時にはスマホを上下逆さに持って撮影すると、新鮮な画角と出合える。

撮影時、画角調整は液晶画面を見て行うが、実際のレンズの位置は液晶画面より少し上にあるので、微妙に“見下ろす”視点になってしまう。
「スマホで撮った写真が頭でっかちになりがちなのは、レンズが上に付いているという構造が原因です。いわゆる一般的なカメラの場合、レンズはファインダーの近くに位置しているので、こういう悩みは出てきません」

こちらの解消策が、逆さ構えの術。
「スマホは非常に持ちやすく、シャッターは液晶画面にあるので問題なく扱える。逆さに持つことでレンズが下に来るので、下から見上げる視点になり、グッと迫力のある写真が撮れます」
上のような地面すれすれから撮影した建物など、人とは違う絵が作れる。

テーブルに両肘をついて、スマホを逆さに持つと、自分の腕が三脚のようになって安定感も抜群。

ビンを3つの視点から撮影してみる。

【通常の構え方で】
スマホを普通に持ち、レンズが上の状態で撮影。よくある頭でっかちな写真になる。

【上下逆に構える】
スマホを上下逆に持ち、レンズのある辺をテーブルにつけて撮影。新鮮な視点になる。

【逆持ちでまっすぐ】
逆持ちでレンズでビンの中央を狙って。縦長のものもゆがみなく、まっすぐ撮れる。

建物や風景の写真も、印象が一変。

【通常の構え方で】
赤レンガの建物を撮影。上から見下ろすいつもの視点では、悪くはないが、目新しさはない。

【上下逆で地面につけて撮影】
地面から見上げる視点になり、空が多く画角に入ってくる。地面の近さ、見上げる空の広さゆえ、迫力が出る。

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