血行が良くなるお風呂上がりは、スキンケアの効果もアップするタイミング。このとき、シワ防止のために気をつけるべきは、肌に刺激を与えないこと。
「よく化粧水をパンパンと手で叩き込むようにしてつける人がいますが、意味がありません。そればかりか、肌に細かい傷がつき、水分蒸発を促して逆効果になる場合も。さらに、バリア機能が低下して、炎症を招く恐れもあります。やさしく、ゆっくり、丁寧に、を心がけましょう」(早坂さん)
ナイトクリームなどを塗るときに、「マッサージも兼ねて……」などと、指先に力を入れて、適当な方向に引き上げるようにするのも避けるべき。
「頬など広い面は、内から外に向かって一気に塗り広げるようにしましょう。人差し指、中指、薬指の3本をつけて広い面にし、頬に沿うようにあて、皮膚を動かさないようにしながら塗ると、肌に負担がかかりません」(慶田さん)
特に目元はほかの部分よりも敏感なので、必ず専用のクリームを使いたい。目元の皮膚はラップ1枚分の薄さで、いちばんシワになりやすいため、
「アイクリームは、できるだけ皮膚が動かないよう、目尻のあたりを片方の手でやさしく押さえながら、上まぶたは内から外、下側は外から内へ、別の手の薬指の腹でのばして」(慶田さん)
また、目元や口元、頬などの乾燥しやすいところは、一度にたくさん塗らず、少しずつ重ねたほうが効果的。
「首やデコルテも、年齢が出やすい部分なので、お風呂上がりにしっかり保湿したいところです。化粧水、美容液、クリームなど、顔につけるものはすべて、首やデコルテまでのばしましょう。このときも、力を入れるのはシワの原因になるのでNG。頬にのばすときと同じように、指3本をつけて面にして塗り広げるようにしてください」(慶田さん)